海苔が好きな猫は多いです。

猫に海苔やひじきなどの海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)を食べさせていいの?と思うことはありませんか?

この記事では猫にとっての海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)についてお話します。

猫に海苔は食べさせていいの?

手作りごはんの場合、海藻(海苔、わかめ、昆布等)はほかの食材との兼ね合いで上手に利用することで優秀な栄養源となります。

ただ、ペットフードを食べている猫の場合、海苔やひじき、わかめ昆布などの海藻はあまり積極的に食べない方が良いでしょう。

ペットフードを食べている猫に(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)を食べさせないほうが良い理由

1.猫の尿路結石の要因になる

海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)はアルカリ性食品です。

ペットフードを食べている子は、ただでさえ尿のpHがアルカリに傾きやすく、尿路結石ができやすい子が多いです。

そこにさらに海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)を食べさせると、尿路結石の要因になる可能性があります。

2.猫にとって消化が悪い

海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)は食物繊維が豊富な食品です。

焼き海苔は100gあたり36g、ひじきは100gあたり43gもの食物繊維を含んでいます。

完全な肉食動物である猫は、食物繊維を消化することが苦手です。

ペットフードには、猫にとっては過剰すぎる量の食物繊維が含まれています。

食物繊維は消化が悪いです。
多すぎる食物繊維は猫にとってとても消化が悪く負担が大きいのです。
食べすぎると消化不良で下痢や軟便を引き起こすことがあります。

3.猫に必要な栄養を排出してしまう

海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)には2種類の食物繊維が含まれています。

水に溶けるとろみのある水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維です。

海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)に含まれる水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。

海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)に含まれる不溶性食物繊維は、非常に消化が悪いものです。

そのうえ、猫に必要な大切なミネラルを腸管から吸収する前に体の外に排出してしまう力があります。

ただでさえ栄養が不足しがちなペットフードには、猫が消化できない不溶性食物繊維がたっぷり入れられています。

そこにさらに海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)で不溶性食物繊維を食べさせると、必要な栄養を排出してしまい栄養不足に拍車をかけることになる可能性があります。

 

猫の手作りごはん食材としての海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)

猫の食事が手作りごはんの場合は、飼い主自身の手で食事の中の食物繊維量を調整することができます。

きちんと猫の手作りごはんについて学んだ飼い主が作る場合、過剰になることはないでしょう。

手作りごはんの食材として、海藻類は良い栄養源となります。

猫に海藻(海苔、わかめ、昆布等)を食べさせるのはこんな時

1.猫に抗酸化力のあるものを食べさせたい

海藻(海苔、わかめ、昆布等)にはベータカロチンが豊富です。

猫はベータカロチンを摂ってもビタミンAに変換することがはできません。

猫にとって海藻(海苔、わかめ、昆布等)はビタミンA源にはなりませんが、ベータカロチンの抗酸化力は猫も抗酸化物として利用できます。

 

2.猫にとってミネラル源になる

海藻(海苔、わかめ、昆布等)は、ミネラルが豊富です。

マグネシウムは猫の尿路結石の要因になると誤解されていますが、実はそうではありません。
マグネシウムは、実は猫の手作りごはんでは不足しがちなミネラルのひとつなのです。

猫を含む動物はマグネシウムがなければ生きられません。
筋肉を動かしたり、カルシウムと一緒に骨や歯を作っています。

猫のストラバイト結石を恐れてマグネシウムが少ないペットフードを選んでいると、別の問題が起こることもわかっています。

ペットフードの場合は中身がわからないので、やみくもに猫にミネラルが多い食材を食べさせるのは不安があります。

猫の手作りごはんでは、主食の肉類のほかに海藻(海苔、わかめ、昆布等)や自然塩を上手に利用してミネラル源としています。

 

3.猫の身体に溜まる有害金属の排出を促す

海藻(海苔、わかめ、昆布等)に含まれる水溶性食物繊維のひとつ「アルギン酸」には、猫の体内に蓄積された重金属などの有害物質を排出する力があります。

猫の手作りごはんでは、海藻(海苔、わかめ、昆布等)栄養源になり、腸内細菌の餌になります。
有害物質を排出してくれる作用もあります。

海藻(海苔、わかめ、昆布等)は週に何度かコツコツと少量ずつ食べることで猫の健康に役立つ優れた食品です。

 

猫にお勧めの海藻

〇 海苔(焼き海苔・青のり・あおさ)

〇 わかめ

〇 昆布

消化が悪いので、いずれも食べさせすぎには注意してください。

焼き海苔は、そのままだと猫の口の中や食道などに貼りついて、はがれるときに皮膚を傷めることがあります。
猫に食べさせる時には、ぬるま湯などに溶いてから与えることをお勧めします。

わかめや昆布は乾燥したままミルなどで挽いて粉にすると、猫も食べやすく吸収しやすくなります。

我が家の猫の手作りごはんでは、主に昆布の粉末を使用しています。

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ハーブのケルプなど、いろいろな地域のいろいろな種類の昆布があります。

北海道に住んでいるので、がごめ昆布などもたまに使います。

人間のおだしにも使えておいしくいただけます。

猫が1回で食べる量は、耳かきに軽く1杯程度です。

 

 

猫にお勧めしない海藻

× ひじき

ほかの海藻にもヒ素は含まれますが、ひじきにはほかの海藻よりも無機ヒ素が多く含まれていました。
英国やカナダでは食べないように注意喚起しています。
人間も猫も直ちに健康被害がでる量を食べることはありません。

ただ、猫は体が小さく有害金属の影響を無視することはできません。
いろいろな海藻がある中で、あえて猫の食材としてひじきを選ぶかどうか。
知識をもって考えてみてください。

2004年英国食品規格庁(Food Standards Agency :FSA)はカナダ食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency:CFIA)の報告をうけ、ロンドンで売られている31検体の海藻類について、総ヒ素と無機ヒ素の濃度を測定した。

ヒ素はすべての海藻類から検出されがひじきは特にヒ素が多く含まれていた。
健康被害としては有機ヒ素よりも無機ヒ素のほうが問題であり、ひじきを食べることで、無機ヒ素を多く摂取することになるので、あえて食べないよう勧告する。

 

 

猫にとっての海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)まとめ

猫は完全肉食性の動物です。

野生の世界の肉食動物は、海に潜って自分で海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)を採って食べることはありえません。
そう考えると、猫にとって絶対に必要な食材ではないと想像はできると思います。

ただ、家に閉じ込められている猫は、野生の世界にいるときのように自分自身で必要な食べ物を選び取ることができません。
猫が本来の食事を再現するためには、似たような栄養を摂ることができる食材を上手に利用することができます。

海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)は、ペットフードを食べている猫にはNG食材です。

食べさせることで、猫の尿路疾患や栄養不足の要因になる可能性は否定できません。

ただ、猫の手作りごはんの食材としては、少量で栄養豊富。

猫の腸内細菌の餌になってくれ、解毒にも役立つ優れた食品です。

どんなに優れた食材でも、その猫が食べているほかのものとの食べ合わせやバランスにより、良い食材にも健康を害する食材にもなるのです。

「猫は海藻(海苔、ひじき、わかめ、昆布等)を食べてもいい・食べてはいけない」という考え方ではなく
「うちのこの今日の食事のバランスなら、海藻(海苔、わかめ、昆布等)を食べてもいい」という風に、それぞれの猫に合わせて食べるものを選ぶようにしましょう。

そのためには、猫の身体の知識、消化と吸収の仕組み、食材の知識をもってうちの猫にとってプラスになる食材を上手に選べる賢い飼い主になりましょう。

知識を得ることは、選択肢を増やすこと。

ペットフードでも、手作りごはんでも、猫を守る知識を十分に持って食事を選んでいますか?

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記事参照:東京福祉保健局 ひじきに含まれるヒ素