日々、多くの猫の飼い主さんから食事のご相談を頂戴します。
多くの飼い主さんがしている「猫の食事に関する勘違い」をご紹介します。
猫ごはんの3つの勘違い
猫には野菜も必要と思っている
猫の食事を考えるとき、最も大切なことは「猫の食性」を知り、猫の食性に合わせた食事かどうか、ということです。
猫は、完全な、真性の肉食獣。
自ら進んで植物を「栄養源」として食べることはありません。
時には、体調調整など必要に応じて植物を食べることはあります。
ですから、飼い主が猫に植物を与える場合も、消化、吸収、植物の効能を理解し、猫にとって必要と言える場合に与えるものです。
毎日なんとなく、こういう野菜がいいって聞いたから、猫はこの野菜が食べられると聞いたから、で与えてはいないでしょうか。
本当に必要な野菜かどうかを知り、その野菜を与えたことが猫の健康を損ねていないか見直しながら野菜を与えましょう。
でんぷん質(糖質)が多い穀類は、猫の食事としては不適当です。
穀類、豆類は猫にとって健康上のメリットはなくデメリットが多い食材ですから手作り食でわざわざ与えないようにしましょう。
腸内細菌のバランスを崩し、猫の肥満の要因となります。
猫には脂がダメだと思っている
猫は、糖質(でんぷん)をエネルギーとするのが苦手な動物です。
糖質を分解する酵素も少なく、インシュリンが出ても効きが悪く、太りやすく糖尿病などの糖質過剰のリスクがあります。
人間が糖質をエネルギー源にするのに対し、猫は糖質をエネルギー源とすることが苦手です。
では、猫のエネルギー源は何か。
タンパク質と、最も重要なのは「脂質」です。
猫は完全肉食の動物。
エネルギー源は、動物の体の構成成分であるたんぱく質や脂質です。
動物の体の構成成分には、糖質はほとんど含まれません。
植物性の油も、猫にとって適切なエネルギー源ではないことも、わかると思います。
よく、鶏のささみを与える方がおられます。
猫はささみが好きですし、猫の食材のひとつでもあります。
ですが、ささみだけでなく、ムネも、モモも、手羽も、もちろん様々な内臓類も。
獲物である動物の体をホールで丸ごと食べることこそが、猫の栄養源を満たすことになります。
脂が体に悪いから、ささみをあげています。
この勘違いをしているとしたら、猫の食事に対する誤った知識はその裏に多く潜み、日々の食事と猫の健康を引き離しているかもしれません。
脂は有害物質を蓄積する部位でもあります。
脂を食べないのだとしたら、脂肪肉の「質」に問題がある可能性があります。
猫の本能は脂質を必要とします。
猫には塩がダメだと思っている
市販されている塩は、99.9%塩化ナトリウムです。
たしかに、この塩は猫の食材としては不自然不適当です。
ところが、すべてもキャットフードには塩分が含まれています。
猫の食事にはナトリウムが必要ということを表しています。
本質的になぜ必要か、塩が足りないとどうなるのか、塩の取り扱い方については猫の健康と直結する部分です。
本気で猫を健康に育てたい飼い主さんにだけ、直接お話しています。
猫ごはんは独学ではなく正しい知識をもって与えませんか?
水を飲ませなきゃ
野菜も必要よね
脂や塩は体に悪いからいらない!
こんな「残念な餌」を与えてはいないでしょうか。
知識があると思い込んでいる方こそ、このような勘違いをしています。
野菜や植物は、猫は食べることはできます。
消化がうまくいかない、必要な栄養素を排出しすぎてしまう、不必要な栄養を摂り、必要な栄養素の吸収を阻害することがあります。
飼い主が知識をもって適切に与えること、与えないことが重要です。
脂質は、猫にとっては命と言える大切な栄養素です。
猫だって、適切な質と量の塩分を必要とします。
猫の健康を思うなら、やってはいけない「勘違い」はなかったでしょうか。
猫の普段の行動や症状になにか引っかかることがあるのなら、猫からの「にゃんとかしてほしい(改善してほしい)」サインです。
どうか、見逃さず、正しい知識を身に着け、思い込みや勘違いで猫の健康を損なう餌を与え続けないようにしてあげてください。
猫は、忍耐強い動物です。
飼い主が気づいたときには、かなり不調が進行していることがあります。
猫は、サインを出しています。
でも、飼い主がサインに気づき、改善しない限り耐え続けるのです。
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