猫の「食べない」にお悩みの飼い主さんへの3つのヒント

猫ごはん専門ひかり
猫の健康ごはんアドバイザーYukiです。

猫の食事を改善する上で、飼い主さんがぶち当たる大きな壁があります。
それは、いくら飼い主が体に良いものを食べさせたくても、猫が「食べない」ということ。
猫の食事の幅を広げるのは、非常に難しいことです。

悩める飼い主さんにお伝えしたい3つのポイントについて書きます。
何らかのヒントになれば幸いです。

1.猫が食事を選ぶポイントを知る

2.とにかく、猫さまの気を引く工夫をする。

3.猫さまのことを思うなら、焦らない、押し付けない、諦めない。

付録:これ、美味しいにゃ!飼い主よくやったにゃ!と、猫さまが褒めてくれるかもしれないアイテムたち

 

1.猫が食事を選ぶポイントを知る。

あなたは、目の前のものを「食べるか食べないか」何で選びますか?
見た目、形、色、温度、香り、味…
私たちの食欲を刺激する要素は、様々です。

では、猫は何で食べるか食べないか判断しているでしょうか。

そう、それは

「ニオイ」

嗅覚です。

色や見た目は関係ありません。
猫は、ヒトや犬ほど味覚は発達していません。
甘味も感じません。
猫にとって、食事に含まれる糖は有害無用なものでしかないことがわかります。

ニオイを変化させるのにかかわるのが「温度」です。
冷たいままのもの、同じ食べ物でもわずかな風味の違いで食べなくなることは、よくあります。

そして、猫がニオイで感じ取っているであろう食べ物の問題に「酸化」があります。

「酸化したものは身体に悪い」

これは、ご存知のことですよね?

猫たちは、自分たちの体に悪いモノ、食べたら有害なものを知っています。
ですから開けたてのペットフードは食べるけれど、開封して暫く放置されたフードは食べない。
開けたてのフードでも、すでに酸化している場合や有害なものは食べない。

ただ、単におなかが空いて根負けして食べる場合もあります。

それも一つの方法だと思います。

猫の健康を思うなら、自分の主観で甘やかすだけが愛情ではありません。

 

2.とにかく、猫さまの気を引く工夫をする。

猫さまに食べていただくための対処例。

「今まで食べていたものや好きなものをかける、まぶす、好きなものでコーティングする。」

例えば…

・ドライフードをミルなどで粉砕して、新たな食材にまぶしてみる。
・好きなウェットフードを混ぜてみる。
・かつおぶし、ギー、溶かしバター、生クリーム、ヨーグルトなどで和えてみる。

最初はまぶしたり和えたりしないと食べないものも、慣れてくるとその食材だけで食べられるようになることがあります。

また、生肉を食べない場合など

「猫が嫌がるニオイを取り除く」

まずは、お肉をブロックで買って表面を良く洗ったり、表面は飼い主さんが食べ、中の酸化していない良いところを猫に与えてみてください。
お店でアルコール製剤が使用されている場合があります。
また、肉の表面の脂が酸化している場合もあります。

有害物質を処理するのが得意ではない猫にとって、鮮度は非常に重要です。

同じ肉の種類でも、購入元によって食べなかったり食いつきが悪い場合があります。
特にペット用の冷凍ミンチ肉などは、購入して手元に届いた時点で酸化劣化している場合があります。

うちの猫はそれで長い間軟便が続きました。

鮮度が良い、薬品が使われていない、表面ではなくブロック肉の中の方でもお気に召さない場合は

・半生、加熱などで香りを出す。
・大きさ、切り方を変える。
・上にあるような、好きな食材を載せたり和えたりしてみる。

など、嗅ぎなれないニオイの食べ物を少しでも食べやすくする工夫をしてみてください。

少しでも、身体に良いものを取り入れる

「生肉・手作り食 Or ペットフード」100対0ではない。
手作り食をやりたくない方はちょっとやって食べないと、すぐに猫のせいにして止めてしまいます。
それが悪いとは言いませんが、誰のために何のために手作り食という選択をしたのか。
愛猫をこれからどうしたいのか。
考えてみてください。

止めること、諦めることはいつでもできます。
愛猫に胸を張って止める理由を言えますか?

まずはペットフードを変えます。
沢山の種類の中から、少しずつ今よりも良いフードを真剣に探しましょう。
セミナーを受講した方なら、2つのフードのラベルがあったときに、より猫のカラダに負担が少ないのはどちらか、もう見分けることができるはずです。
一つずつ、ステップをあげてうちのこが食べてくれるフードを探してください。

また、いきなり加熱しても生でもお肉を食べないのなら、お刺身はどうでしょうか。
魚の缶詰は?貝類は?卵は?
手に入れられるすべての食材を試してみましたか?
食べてはいけないとお伝えした「中毒性があるもの、猫の腸に悪いモノ」それ以外は食べることができます。

猫用のおやつの中でも、多少は安全なものがあります。
ジャーキーやチューブ状のゼリー状のおやつは食べ物ではありません。

お肉をそのままフリーズドライしたものがあります。

今では、鶏のささみだけではなく馬肉、鹿肉、カンガルー肉、羊肉など様々な種類があります。
いきなりお肉を食べなくても、フリーズドライ肉は非常に嗜好性が高く、一つでも気に入るものが見つかるかもしれません。

3.押し付けない、諦めない。

猫の食の改善は、一朝一夕でできるものではありません。
2年、3年、それ以上かかる場合もあります。
長年ペットフードを食べさせてきて、急に体に良い物を食べさせようというのは、あまりにも勝手な飼い主の都合。
ペットフードを食べさせてきた責任です。
ペットフードを食べてきた年数以上の時間がかかることを、覚悟してください。

焦らない、押し付けない、諦めない。

食べてくれたら、ラッキーです。

そのため、最初は人間用のお肉を使うことをお薦めしています。
猫が「いらにゃい!」をしたら、調理して人間のご家族が食べることができます。

猫たちを健康にしたいと思うなら
「食べないからストレスです」と、猫のせいにして食の改善をあきらめないでください。
ペットフードを食べさせられている猫が抱えている食のストレスは、もっと膨大なものです。

何が猫の健康のために必要か、不要かを知らずに身体に良いものを食べないように育てたのは、他でもない飼い主さんなのですから。

今日は食べない、でも明日は食べてくれるかもしれない。
ひとつでも、うちのこが喜んでくれる食材を見つけよう。
これを買って帰ったら、うちのこ喜んでくれるかな…?

玉砕することも多いです。

それでも、3年後の愛猫を今よりもっと元気にしたいと思うなら。

焦らず、押し付けず、諦めず、猫ごはんの改善を楽しんでください。

あなたがあきらめたら、猫さんを守る人はこの世に一人もいなくなります。
諦めること、止めることはいつだって簡単にできるのです。

その時、胸を張って猫さんに「もう、やらない」と宣言できるのか。
猫さんをお空に返すときに、全然全く後悔しないのか。

そのまま、その餌を食べさせていて罹患する疾患が分かっている。
病気になっても、自分の責任だと受け入れられるのか。
自問自答して、そのうえでやめることはいつでもできます。

それが、そのやわらかな小さないのちを引き受けた責任ではないでしょうか。

うちの猫の気を引くものをいくつかご紹介します。

ご参考になれば幸いです。

 

これ、美味しいにゃ!飼い主よくやったにゃ!
猫さまが褒めてくれるかもしれないアイテムたち

鶏肉はささみ、ムネ、レバー、ハツなどがあります。
色々試してみてください。

 

ラム肉はK9ナチュラルで取り扱いしています。

 

カンガルー肉・鴨肉・エゾ鹿のフリーズドライ

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フリーズドライ カンガルースライス25g[FD1]
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馬肉

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Piece 馬肉フリーズドライ 30g
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フリーレンジナチュラルチキン

 

 

選ぶポイントは、なるべくよさそうなオイルを使っていること、野菜エキスとアミノ酸(化学調味料)が入っていないこと。

お魚とオイル、塩だけなら食べることができます。
鰹節、お刺身など何か好きなものがあるならそこから食の幅を広げることもできるでしょう。

 

 

お馴染みのギー。
発酵バターで作られた良質な動物性脂肪です。
できればグラスフェッドのジャージー牛のものを。

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GHEE EASY ギー・イージEUオーガニック認証醗酵バター
価格:1382円(税込、送料別) (2017/9/20時点)

 

 

何から始めたらいいかわからない。
迷っている。
これからどんなふうにやっていったらいいのかわからない。

そんな方はプライベートセミナーや「猫の自然食コース」を受講して、愛猫にとってベストの食事を見つける知識とノウハウを身につけましょう。

うちの猫ごはんのエキスパートを目指したい方はこちらのページもお読みください。

受講してくださった方のご感想はこちら

 

猫たちの時間はとても早く過ぎ去っていきます。
食事で病気を予防し、食事で愛猫の健康をコントロールできる賢い飼い主になりませんか?

3年後の愛猫をもっと元気にするのも、病気にしてしまうのも、今日のごはんです。

1日1日のごはんを大切にしてあげてください。
ひとつでも、あなたの大切な猫さんがが喜ぶ食べ物を見つけてあげてください。

ネコだって、美味しい、は嬉しいんです。