猫の手作りごはん・手作り食は本当にキャットフード・プレミアムフードより高くつく?費用を徹底比較。

愛する猫の健康は、飼い主が与える食事にかかっています。

猫の健康にも食事が大事と気が付き、いろいろと調べて、猫には手作り食が良いらしい。
猫に手作り食をあげてみたい。そう思ったときに、気になるのは費用のことではないでしょうか。

実は、猫の手作り食の費用は飼い主さんがコントロールできる部分です。
でも、猫の手作り食はお金がかかる、という間違った情報に驚いて踏み出せずにいませんか?

この記事では、猫の健康のための生肉を使った手作りごはん「猫の自然食」を愛猫に与え続けて10年のプロフェッショナル、動物専門学校で猫の手作り食の講義を担当する講師である筆者が、気になるけど誰にも聞けない手作り食とキャットフードの費用について、実際のところを徹底解説します。

キャットフードの費用はいくら?

ご存知のように、キャットフードの費用は、ピンからキリです。

猫の健康に気を遣う方は、市販のペットフードに疑問を持ちいわゆるプレミアムと言われるペットフードを良かれと思って選んでいるのではないでしょうか。

4Kgの成猫を飼育するのに、メーカーが指定する給餌量で1日当たりどのくらいの費用が掛かるか調べてみました。

フードは一般的なアダルト用、フレーバーはチキン、参照元は公式サイト・公式通販サイト。
2023年9月現在です。

R社(ドライ) 155円
A社(ドライ) 378円
K社(ドライ) 643円
K社(ウェット) 902円
P社(ウェット) 1078円

 

 

猫の手作り食の実際の費用

次に、猫の手作り食の1日当たりの金額をご紹介します。

4Kgの猫の1日の給仕量は100~120gです。
国産の一般的な肉を1日120gで計算します。

お肉の料金は小売物価統計調査より2023年9月現在最新のデータを使用。

鶏モモ肉
(147円/100g) 
176円
豚レバー
(147円/100g)
176円
豚もも肉
(187円/100g)
224円
牛ロース
(868円/100g)
1041円 

 

弊社取扱いの食肉

馬切り落とし 
(165円/100g)
198円
エゾ鹿赤身
(400円/100g)
480円

 

猫の手作り食の費用は、肉の値段で変わります。

手作り食と言っても、猫の好みや食べる量で費用は大きく変わりますが大体200円から1000円程度。

つまり、ペットフードと大差はありません。

 

結論:猫の手作り食はキャットフードより高くつくわけではない!

手作り食とプレミアムフードを比較すると、高価な肉を与える場合はプレミアムフードのほうが安く済み、一般的な食肉であればプレミアムフードよりも安く済むことがお分かりいただけたと思います。

結論は、こうも言えます。

猫の手作り食は、ペットフードよりも飼い主自身がコストをコントロールできる!

 

高い費用をかけてもプレミアムフードを食べていれば猫は健康なのか?

上記のR社は国内トップシェアのペットフードです。

A社はいわゆるプレミアムの中でとても有名なメーカーですが、A社のフードを与えて体調を崩してご相談に来る方がとても多いフードです。

いくらプレミアムでも、このような猫の病気の原因として大きい存在であるドライフードを私が我が家の猫に与えることは決してありません。

私も、過去には長年、猫にプレミアムフードと言われるキャットフードのみを与えてきました。

ペットフードについて学べば学ぶほど、プレミアムと書かれている高価なペットフードや「獣医師推奨」などの文言が書かれていても、猫の健康に繋がるとは必ずしも言えないことがわかってきました。

プレミアムフードは、その名の通り高品質で厳選された成分を使用していると消費者に感じさせます。

安価なペットフードよりもプレミアムフードのほうが健康維持や免疫力向上に効果的な栄養素をバランスよく含んでおり、猫ちゃんの体調をサポートすることを期待して購入しているのではないでしょうか。

実際はプレミアムとそれ以外に大差がないことがほとんどです。

高価なフードが必ずしも高品質とは限りません。

日本ではペットフードは雑貨扱いであり、食品ではありません。

プレミアムと書かれていても、獣医師推奨と書かれていても、猫の健康に繋がるとは必ずしも言えません。
価格だけでなく、成分表示や原材料を確認することが重要です。

ペットフードを選ぶ場合、高価だから良いとは必ずしも言えませんが、安価なものは猫の健康を考えたときに食べれば食べるほど健康を害する可能性が高まります。

この記事でご紹介したのは、最低限の餌の価格です。

一方で、手作り食であれば、人間が食べる肉と同レベルの食肉を安価で与えることができます。

ペットフードは加工品です。
加工品の値段にもよりますが、加工品よりも素材を購入して調理したほうが安く済むのは、カレーの材料とレトルトカレーを比較すると分かりやすいのではないでしょうか。

 

まとめ:ごはんの値段は命の値段。ごはんの費用をケチるより医療費がかからない暮らしを。

猫の健康について考える際、食事は極めて重要な要素です。

猫の病気の原因は二つあります。
食事由来の病気と、それ以外の病気です。

食事由来の病気は、食事を変えることで簡単に予防やケアができます。

そのためには、飼い主が学び、知識を持ち、猫の病気の原因にならない食事選びをすることが大切です。

猫の食事について学ぶには費用や時間を要しますが、一度学べばその知識は生涯、猫を食事由来の病気から守ってくれます。

プレミアムフードは高品質で厳選された成分を使用しており、その名にふさわしい価格が設定されているように見えます。

残念ながら、高価だからと言って必ずしも猫の健康を害さないとは限りません。

飼い主さんが気にするべきは、そのペットフードが健康維持にどれだけ寄与するかです。

高価なフードが必ずしも高い栄養価を持つわけではなく、価格と品質に乖離が生じることも珍しくありません。

高価なペットフードを与えても、そのフードそのものが病気の原因になるものもあります。

その事実を知って愕然としますが、知ることで初めて猫をフードが原因の病気から守ることができます。

一方、手作り食は初めは手間がかかるかもしれませんし、猫の好みがわかるまで、猫と一緒に慣れるまでには費用も掛かるかもしれません。

ただ猫の生涯を考えたときに、その費用対効果は非常に魅力的です。

市販ペットフードと比べても手作り食のほうが経済的であり、さらに猫の健康に寄与します。

プレミアムフードよりも費用は安く、栄養価も高いです。

飼い主がきちんと学び毎日用意する猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」なら、一般的な猫の手作り食よりも、もちろんプレミアムキャットフードよりも金額は安く、食事が病気の原因にならないので猫の生涯医療費を大きく削減します。

猫1頭を飼育すると生涯で最低でも145万円から285万円ほどかかるといわれています。

285万円をフードをケチって安く済ませて医療費に使うのか、猫のための学びと食事にかけ、医療費をかけない生涯を目指すのか。

猫にかかる費用をどこに掛けるかは、飼い主さんが選択できます。

ごはんの値段は、いのちの値段。
大切なお金をどんな食べ物に使うことが猫の健康に繋がるのか、考えるきっかけになっていただければ幸いです。

 

 

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