猫の食事改善のステップ2~猫の置き餌をやめて空腹の時間を作る

愛する猫に与える食事を餌からごはんに変えたい方が、まず何から始めたらいいかを書いています。
ステップ1は「猫の食事の選択肢を増やすこと」でした。

ペットフード以外に、とにかく動物性の猫本来の食性に近い「食材」に挑戦してみましょう。
ペットフード以外のものを受け付けない猫に育ててしまった場合は、2年、3年、もしかしたらそれ以上の時間がかかるかもしれません。
その場合はペットフードの中でも食べないことがほとんどです。
病気にしてしまったときに、何も食べてもらえなくて飼い主はとても困ります。
猫も何も受け付けず絶食の状態になり、食べられたら元気を取り戻せたかもしれないのに…。
という事態になりかねません。
健康なうちに猫の食事の選択肢を増やしておくことは、将来の老いや病気に備えるために大変重要なことなのです。

ステップ2 猫に空腹の時間を作る

少しずつ食べられるものを増やす努力を始めたら、次は「空腹の時間を作る」ことを意識しましょう。

★絶対に置き餌はNG

健康な猫であれば、置き餌はしていませんよね?
弱っていて一口でも食べてほしいから、命をつなぐためにやむを得ず置き餌をしているという場合以外はすぐに置き餌を止めましょう。

置き餌がもとで起こるかもしれない猫の不幸

置き餌がもとで起こるかもしれない病気は数え切れません。

・尿路結石
・腎不全
・消化器の問題
・肥満
・糖尿病
・がん

などなど…
置き餌を止め、猫に空腹の時間を作ることはこれらの疾患の予防になります。

健康な猫であれば、置きエサを止めて、1日2食の生活をまずは目指しましょう。

猫の置き餌の止め方

ただし、最初からいきなり1日2食にはしないでください。
また、一度にたくさんの量を食べられない生後1年以内の猫やハイシニアの猫は1日3~4回にすることもあります。

1.猫に説明する

健康のために置き餌を止めよう!と思ったら
まず猫さんに
「今日からあなたの健康のために置き餌を止めます」
と説明してください。

2.猫のエサの放置を止め、お皿を下げる。

猫が何かを食べたい素振りを見せたら、できればドライフード以外のものを与えるようにしてください。
お肉でも、フリーズドライのトリーツでも構いません。
ちゅーるなどの人工のエサは止めて、天然の食材を与えましょう。

今まで少しずつ置き餌をだらだら食べていた猫は、いきなり1日の食事の半分を食べることができません。
まずは、1日4~6食を目指します。

日中外出しているのなら、猫に空腹の時間を作ることができます。

日中外出するのなら、例えば…

6:00 起床して猫の食事
8:00 出勤前に猫のおやつを出して、下げて出勤する
20:00 帰宅して猫の食事
22:00~23:00 就寝前に猫の食事

このようなタイムスケジュールにすると、1日4食にできて、さらに早朝に猫にたたき起こされることも防げます。

日中に12時間と夜間の8時間、猫に空腹の時間をプレゼントすることができます。

3.食事の回数を徐々に減らす

猫の置き餌を止めて食事の回数を1日6回、5回、4回と1~2週間かけて減らしていきます。

1か月くらいかけてゆっくりと、1日の食事の回数を2~3回まで、2回を目指して猫の置き餌を減らしましょう。

徐々に、1度の食事量を増やして猫の置き餌を止めていきます。

意外と、今まで食べすぎていたことがわかると思います。

空腹で食事を与えると、同じ餌でも猫が今までよりも美味しそうに食べることにも、気が付くと思います。

猫のおなかがすいたらかわいそう、とは思わないでください。
意外と、猫は空腹を苦にはしていません。

猫を病気にしてしまうことの方がかわいそうだとは思いませんか?

猫の病気を予防し、繰り返さないためにも食事と食事の間は、最低でも10~12時間空けるのが基本です。

猫の健康を思うなら、猫の置き餌を徐々に回数を減らすことでやめていくことをお勧めします。

 

猫は完全肉食獣

猫は小さなライオン、小さなトラです。
動物園ではライオンなど大型のネコ科の動物に週に1度、絶食させたり、曜日を決めて週2~4日の食事にしています。

完全肉食の獣である猫に毎食どころか毎日食事を与えることは、病気の要因になるからです。

自由給仕と言えば聞こえはいいですが、置き餌はエサの放置です。

猫は狩りをして獲物を捕らえて、その場で食べて生きる動物です。
その辺に食べ物が転がっている生活は、猫本来の食生活とは言えません。

せめて1日2食を目指しましょう。

1日2食にするだけで、尿路結石や腎不全の予防ができます。
なかなか食事が変えられなくても、思い切って猫の置き餌を止めて1日2食にするだけで、猫が元気そうに若々しくなったという報告もいただいています。

この先どのように猫の食事を改善していったらいいでしょうか。

その方法は、猫によって違います。

10頭の猫がいたら、10通りの道のりがあります。

みんな同じではないから、多頭飼育でも1頭ずつに合わせたケアが必要です。
世界でたった1頭のあなたの猫を健康にするため、病気にしないために何をどうしていったらいいか。

食事の中身だけでなく、食事の摂り方も非常に重要です。

独学の猫の手作り食はとても危険です。
猫の栄養学と生理学を知り、猫の栄養バランスを怖がらずに食事で猫の病気を予防する方法をお話しています。

猫の自然食コースは、マンツーマンであなたとあなたの猫のライフスタイルに合わせた食事改善をサポートします。
オンラインで、世界中どこにお住まいでもご都合の良い日時にご受講いただけます。

まずは、猫の食事改善のポイントを無料のメール講座でお送りしています。

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