猫のごはんの適温は何度くらい?

「猫のごはんの温度は何度くらいがいいですか?」
は、とても多いご質問です。

猫のごはんの温度は「人肌くらい」が適温です。

猫にウェットフードや手作りごはんを与え始めると、ふと気が付くのがごはんの「温度」

猫にドライフードだけを与えていると、あまり思わないことです。

猫には、何度くらいでごはんをあげたらいいのかな?

この疑問にたどり着いた人は、とても猫の気持ちを大切にされている方ですね。

なぜ、猫のごはんは人肌くらいといわれるのでしょうか。

この記事では、猫のごはんのプロが猫ごはんの温度についてご説明します。

猫のごはんの温度を考えるときの3つのポイント

1 「そもそもの猫ごはん」の温度
2 「食べる猫が好む」猫ごはんの温度
3 「食べる猫の体調や環境」に合わせた猫ごはんの温度

この3つのポイントで猫のごはんの温度を考えてみましょう。

「そもそもの猫ごはん」の温度

猫は、人とは違う動物です。

猫の○○って、どうなんだろう?と疑問を持った時に、もっとも正解に近づくことができる考え方があります。

それは、人間の手からではなく、猫自らが自然界にいるときに何を選択するのかを基準にすることです。

猫についての知識のベースは、猫という動物の習性、食性にあります。

猫の食性は「完全肉食」

獲物を捕らえて、その場で捕食します。

死にたての獲物の温度はどのくらいでしょうか。

猫は虫や爬虫類なども食べてしまうことがありますが、猫の主な栄養源は小鳥やネズミです。

猫の食事を考えるときは、ネズミをベースに考えます。

猫がネズミを捕らえたときのネズミの体温は、哺乳類なので37℃ほど。

つまり、人肌ならぬ「死にたてのネズミ肌」くらいの温度が、猫の食べ物の適温です。

猫ごはんの温度は、猫が好む温度に

猫は猫舌、と言われます。
フーフーと息を吹く動作もしません。

食欲旺盛な猫では、多少熱くても根性で口に入れてしまうことがあります。

口の中をやけどしてしまうと、その後に飼い主が与えるものに恐怖心を抱いたり、飼い主に警戒心を抱いたり嫌いになってしまうこともあります。

猫は、あまり高温の食べ物を食べることができません。
上限は42℃くらいで考えるとよいでしょう。

生肉食の場合は、酵素の失活温度とも関係しています。

猫は、死にたてのネズミを食べるを食べる動物です。

おそらく、冷たい食べ物を自ら進んで食べることは少ないでしょう。

実際に、多くの猫は冷たい食べ物を好まないようです。

猫には個体差があります。

猫は、好みや感覚にもとてもうるさい動物です。

飼い主がいくら良いと思って与えても、少しでも猫の感覚的に「違うな」と感じたものは食べてくれません。

猫の適温がネズミ肌くらい、とわかったら次は愛猫それぞれの食べ物によっての温度の好みをみつけていきましょう。

猫ごはんの温度を猫の体調や環境から考える

自分自身の食べ物の温度は、何度ですか?

その日の気分や体調、食べるものにより温度は変わるものではないでしょうか。

猫にとっても、同じことです。

暑い季節、炎症や熱症のある猫では、あまり暖かいものよりも常温程度かそれ以下の少し冷たい食べ物を好むことがあります。

体調や気分が悪いときは、水道から流れる冷たい水を直接飲むことを好むこともあります。

適温のネズミ肌温度で食事をお出ししても、ニオイをかいで(ひげで温度を感知して)プイと行ってしまい、室温程度に冷えてから戻ってきて食べることもあります。

寒い季節や冷えている子は、多少暖かいほうが美味しく感じるでしょう。

もともと寒さや体調で体が冷えているのに、胃袋に冷蔵庫から出したばかりの冷たい食べ物が大匙1杯も入ったら、猫の小さな体はさらに冷えてしまうかもしれません。

実際、秋の気温が下がる季節には動物病院へお腹のトラブルで通う羽目になる猫が多いようです。

単に猫のごはんの温度の適温、だけでなく猫の個体差、今日の体調に合わせた温度選びをしてあげると、猫はよりおいしく食事ができるようになります。

猫ごはんの温度はどのくらいが好ましいか、よく観察して個体差に対応して健康維持してあげましょう。

 

猫のごはんの温め方

猫ごはんを温めるのに、電子レンジと圧力鍋は使わない。

猫のごはんを温める際の注意点は、電子レンジと圧力鍋を使わないことです。

特に手作りごはんの場合は、せっかくの天然の栄養素を飼い主の手でわざわざ破壊して与えることになりかねません。

猫ごはんの温め方

猫ごはんに少量のお湯をかける

最も簡単なのは、お湯をかけて温度調整をすることでしょう。

できれば水道水ではなく、銀イオンを使用していない浄水器の水や軟水までのミネラルウォーターを使いましょう。

人間にとっては少量でも、猫にとっては1食でかなりの量になるはずです。

猫のごはんを温めるときに入れるお湯は、入れすぎないようにします。

せっかくの生肉にじゃばじゃばの水入りごはんや「スープごはん」では、猫のごはんの消化を悪くしてしまい台無しになる場合があります。

水分不足で脱水している猫が多いのは、確かです。

おしっこトラブルの要因が、水分不足のこともあるでしょう。

でも、水の飲みすぎである「水毒」を飼い主自身の手で起こしていることもあるのです。

何のためのごはんなのか、考えて猫の健康に役立つごはんにしてあげられるとよいですね。

 

猫のごはんお勧めの温め方は「湯煎」

猫のごはんを温める方法として、お勧めするのは「湯煎」です。

我が家では、小さな卵焼き用のフライパンにお湯を張り、フライパンよりも小さな耐熱のお皿を入れてその中で食材を温めています。

この小さな器は、耐熱のガラスや琺瑯などの、温めても猫のごはんの中に有害物質が溶け出さない安全な器を使ってください。

プラスチックは絶対にNGです!

ゆっくり温まるので、温度の調整がしやすいです。

不必要な水を飲ませ消化を悪くする、水じゃばじゃばごはんになりづらいです。

 

 

 

猫のためのごはんの温度に気が付いたら、中身も考えてみよう!

愛する猫のために、ごはんの温度ってどうなんだろう?こんな優しい疑問を抱いたあなた。

猫の餌を何も考えずに与える人よりは、はるかに猫を大切にされていると思います。

この記事を読んでくださったことで、猫のごはんを安全な方法で適温にして与えることはできるようになられたことと拝察します。

では、猫の餌の「中身」はどうでしょうか。

温度が適温でも、猫の餌の中身が猫の健康を害するものなら、とてももったいないことですよね。

「総合栄養食」というだけで、安心していませんか?

その餌は、猫の病気の要因になっていませんか?

愛猫の健康と幸せのために「絶対にこのフードは素晴らしい!」と自信をもって選べていますか?

猫の健康のためのキャットフードの選び方を、ご存じでしょうか。

もし、少しでも愛猫のごはんを猫の体に優しいものにしたければ、原材料にこれが入っていたら台無し!!というモノが、残念ながらあるのです。

9日間の無料メール講座で、お送りしています。

もし愛猫の健康寿命を延ばしたいと思われたら、残念な毒餌を与え続けたくないと思われたら、是非ご一読の上猫のごはん選びに役立ててくださいませ。

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