普段は猫に手作りごはんを与えているけれど、非常時にはペットフードも必要ですよね。
…と考えていらっしゃるかもしれません。
もちろん、それは間違いではありません。
手作りごはんを食べている猫の非常食は、キャットフードだけではありません。
この記事では、普段手作りごはんの猫の非常食について、ペットフードやそれ以外の保存食について書いています。
飼い主に知識があれば「いざというときに猫がペットフードを食べなくなったら困る」という問題もありません。
非常時に猫がペットフードを食べてくれないと困るのか?
もともと、ペットフードは食いつきが命です。
猫に「食いつかせる技術」においては、一般の飼い主が作る食事は到底太刀打ちできません。
本当の本当にキャットフードしか食べるものがなければ大半の猫は食べるでしょう。
そのような心配は個人的には杞憂だと思います。
ただし、猫には個体差がありますので猫それぞれの好みや性格を把握しておいてください。
心配な方は、保存食としてキャットフードを用意しておけばよいでしょう。
その場合は、賞味期限をしっかり確認して、過ぎてしまわないうちに自分の猫に食べさせるか、寄付をするなどして新しいペットフードへ入れ替えをしておきます。
未開封のペットフードは腐ってはいないでしょうが、「酸化」が進んでいる場合があります。
そのためせっかく用意したのに、ペットフードが古く不味く、猫の体に悪いものになっていることが理由で猫がペットフードを食べない場合があります。
また、ペットフードの中の栄養素は、光や熱、時間の経過に弱い場合があります。
そのようなことを思うと、必ずしも無理にペットフードを用意する必要はないのではと思います。
どうしてもペットフードを用意するならペットフードの選び方はこちらの記事をお読みください
いろいろある、猫に害の少ない保存食
生肉を使った猫の手作りごはん「自然食」には遠く及びませんが、非常食として使える猫の保存食は、実はたくさんあります。
猫に健康上の被害が少ないものをご紹介します。
LA CHATON NZフリーレンジナチュラルチキン
原材料 :鶏ささみ肉、丸鶏エキス、酵母エキス、水
猫の健康を考える飼い主の中にはいないと思いますが万が一「ちゅーる」を使っている人は今すぐやめて、こちらのメーカーに切り替えしてくださいね。
ナチュラルサプリミート各種レトルト・フリーズドライ製品
いわし切り落とし150g[REFISH1-6]
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当店の会員制ネットショップでも取り扱いをしております。
いわしやさんまなど猫が好む魚や、馬肉や鹿肉のレトルトも作ってくれています。
原材料は、食材のみ。
普段の食材に使用することもできます。
欠品になることが多く当店も仕入れに苦慮しております。
在庫を多めに持っておくことをお勧めします。
キャットフードならどれがいいの?
上記のペット用品があるのにキャットフードを選択する理由がわかりませんが、どうしてもという場合はこちらをご利用ください。
K9ナチュラル各種
【K9ナチュラル】フィーラインナチュラル プレミアム缶 ラム&サーモン・フィースト 85g
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【K9ナチュラル】フィーライン ナチュラル フリーズドライ ビーフ&ホキ 320g
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猫の好みを平常時に確認しておいてください。
保存料や食いつきをよくする香料や変な油が入っていません。
大好きな子と、全く食べない子がいます。
人間とシェアできる猫の保存食
ここまででご紹介したものは、猫しか食べることができません。
人間用の保存食であれば、いざというときに猫から人間が分けてもらうこともできます。
我が家で、人と猫の共通の保存食として置いてあるものをご紹介します。
すべて、添加物は不使用です。
・鯖缶(水煮)
・オイルサーディン(緑の缶と赤いパッケージ、右の白いパッケージ)
・コンビーフ(北海道産で無添加)
・シーチキン純(右上・一番安価)
長期間猫に食べさせたいものではありませんが、写真に掲載しているものだけでも猫1頭につき3日は持たせることができると思います。
猫に食べさせる人間用食材の選び方
1.原材料に「野菜・野菜エキス」などの記述がないこと。
無添加(添加物不使用)であるのは当然のこと。
この場合の野菜には、玉ねぎやネギが含まれる可能性があります。
動物性食材のみで作られたものを選びましょう。
2.油はできるだけ良質なものを選ぶ
「大豆油」「米油」よりはエキストラバージンオイルなど良質な油が使われているものを選びましょう。
大豆やコメの成分は残っていないと思われますが、穀物油は品質が悪いものが多いため、油にはこだわることをお勧めします。
3.できるなら、「食塩」を使っていないものを。
猫の健康のための手作りごはん「自然食」では、自然塩が非常に重要になります。
これは、単に猫が生きるために塩が必要という意味ではありません。
人工、合成の塩である「食塩」「塩化ナトリウム」は猫の口に入れたくないものです。
加工品にコストの高い自然塩が使われることは少ないため、できるなら「食塩」が入っていないものを選び、「自然塩」を適宜飼い主の手で追加することが理想です。
ただし、この写真の中で「食塩」が入っていないものは、右上の「シーチキン純」しかありません。
あくまでも
「非常時のための保存食」
「たまに猫に魚を食べさせるための嗜好品」
という位置づけでとらえてください。
猫の自然食は、驚くほど簡単です。
2018年9月6日 北海道で震度7の地震が発生しました。
私の住んでいる地域では、震度6を観測し、我が家では約24時間電気が止まりました。
水道があるだけ、かなり助けてもらいましたが冷凍庫の中の生肉が気がかりで仕方ありませんでした。
1週間くらいなら、2日で生肉が溶けて食べられなくなってしまっても上に挙げたような保存食があるため何とかなると考えています。
普通の猫の自然食であれば鶏肉と卵などスーパーにある肉だけで災害時で手作りごはん「自然食」を続けることはある程度可能だということもわかりました。
それも季節や程度、各家庭の環境によります。
「猫が食べてくれなかったら困るからフードも食べなきゃ」「手作りごはんだと非常時に困る」ということは決してありません。
非常時が、何年に何日あるでしょうか。
猫の健康な心と体を作る、毎日毎食口に入る食事です。
猫にとって自然で消化が良くて天然の栄養を摂ることができて、おいしい食事が一番です。
平常時の食事こそ、飼い主ができるベストの食事を用意してあげてください。
猫を病気から守り、医療費のかからない生活を目指しませんか?