猫に骨を食べさせてはいけないと思い込んでいる方が多いようです。
猫が鳥の骨を食べてしまっても、慌てずに様子を見てください。
何も起こらず、ケロッとしている場合がほとんどです。
猫が鳥の骨を食べてしまったときのチェックポイント
1.ふつうは何も起こらない。40時間何も起こらなければ問題なし。
2.一時的に猫が少しいつもより白っぽくていつもより硬い「カルシウム便」をするかも
3.猫の便に鳥の骨のかけらがみられるかも
4.一時的に鳥の骨が猫の消化管内を傷つけ、猫の便に血液がみられるかも
5.痛がったり、下血をしたり、多くの血が混じる便が出たら、すぐに病院へ!
5以外は問題ないと考えて良いです。
どうしても気になる方は、獣医師の診察を受けることをお勧めします。
猫が鳥の骨を食べても問題ない理由
基本的には、猫は鳥の骨を消化できる強い胃と胃酸を持っています。
盗み食いをするくらい元気な猫は、鳥の骨を難なく消化することができます。
猫が鳥の骨を食べてしまっても、慌てずに様子を見てください。
食べた鳥の骨が生の場合
猫が食べた鳥の骨が生であれば、まず心配いりません。
鳥の骨はキッチンはさみで切れるくらいに柔らかく、猫の消化管を傷つけることはありません。
硬く感じる鳥の骨も、胃に落ちてしまいさえすれば、猫の強力な胃酸で鳥の骨くらいはカンタンに消化して溶かしてしまい、腸に骨のまま落ちることはありません。
食べた鳥の骨が加熱した骨の場合
心配なのは、加熱した硬い鳥の骨が縦に裂けて尖ってしまい、猫の消化管を傷つけてしまうことです。
このような形になっていたとしても、胃に落ちてしまいさえすれば健康な猫であれば消化し、骨が腸へ降りることは少ないです。
ですが、ペットフードを食べている猫は胃酸の状態が悪いこともあり、十分な消化力を持っていない可能性も否定できません。
猫が加熱した骨を食べてしまった場合は猫の様子を良く観察し、血便が見られる、猫が痛そうなしぐさを見せたらすぐに動物病院へ行ってください。
猫が鳥の骨を食べると、便に変化が起こることがある
もし、食べてから30時間以内に白くてかたい便をしたら、消化して排せつしたサインです。
鳥の骨を多く食べるなど、食事中のカルシウムが多く余った場合、猫はカルシウムをたっぷり含んだ白くて硬い便をします。
鳥の骨は消化され、カルシウムに分解して過剰なカルシウムを便に排せつしていますので、もう体内を傷つける可能性はありません。
猫の血便の種類
猫の小腸で出血している場合の血便
万が一小腸の中で出血した場合、便に混じる血は、酸化して黒っぽくなっています。
「下血」と呼ばれ、非常に危険な状態とされます。
明らかにいつもよりどす黒い便が出たら、鳥の骨を食べた場合関係なく獣医師の診察を受けてください。
猫の大腸で出血している場合の血便
大腸で出血している場合、出口に近いため潜血便が見られます。
少量で一度であれば大きな心配はいらないでしょう。
継続して見られる場合、血の量が多く感じる場合は獣医師の診察を受けてください。
猫が鳥の骨を食べてしまっても
猫が鳥の骨を食べてしまっても、生ならほとんどが問題なし。
加熱した骨であっても、問題がないことがほとんどです。
食後最大40時間猫の様子を観察して、痛がる、出血が多くみられる場合、飼い主がどうしても心配な場合は速やかに獣医師の診察を受けてください。
猫が鳥の骨を食べても、通常は出血などがみられることは極めて稀です。
だいたいは、胃で消化してしまい、多すぎるカルシウムを排泄するカルシウム便が出て終わりでしょう。
カルシウムの処理能力もあれば、いつもより便が若干白っぽいかな?と感じるかもしれない、というところです。
猫が食べた鳥の骨の量が少なければ、全く変化は見られないこともあります。
鳥の骨を食べた後の猫の様子をよく観察してください。
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