猫に骨を食べさせていいの?

猫に骨を食べさせてはいけないと思い込んでいる方が多いようです。
猫の自然食では、動物の骨も食材のひとつとして使うことができます。
この記事では、猫に骨を与えるメリット、注意点などを書いています。

猫は「完全肉食」の動物

猫は、完全肉食獣です。
ほかの動物を獲物として捕らえて、生のまま食べる動物です。
そのため生の骨であれば問題なく食べることができます。

ただし、生まれてから人間の手で育てられた猫は骨を食べることに慣れていません。

猫に骨を与える場合は、人間の観察と補助のもと細心の注意を払って与える必要があります。

知識を持った飼い主が、生の肉や骨を食べ慣れた猫に目的をもって猫の体調に合わせて必要な生の骨を与えることは問題ありません。

飼い主の不注意で、人間の残り物の骨を誤って食べてしまうことは決してあってはならないことです。

猫に骨を与える場合の注意点

1 骨は絶対に加熱しない!

猫に骨を与える上で最も重要なことが骨を加熱しないことです。
骨に火を通すと構造が変化してしまい、消化も悪くなります。
加熱した骨は決して猫に与えてはいけません。
人間の残り物を誤って食べてしまわないよう、細心の注意を払ってください。

2 猫の喉に詰まらせないようにする

骨を食べ慣れた猫は、骨が大きくうまく呑み込めないときには上手に口から出して飲み込んで食べることができます。

食べ慣れない場合は、のどに詰まらせてしまうかもしれません。

猫に骨を与える際には、最初はのどに詰まらない大きさに小さくカットして与えてください。
鶏の手羽先や首の骨のように軟骨が多く柔らかい部分を与えたり、ウズラのような小さな動物のやわらかい骨を利用することをお勧めします。

また、自宅で骨ごとミンチにできる機械などで細かくして与えることもできます。

3 猫にゆっくり食べさせる

このゆっくりには二つの意味があります。

まずは、ほかの猫に取られてしまわないように焦って食べたり飲み込んだりしようとするのを防ぐため、ゆっくり落ち着いて食べられる環境で食べさせます。

もうひとつは、ペットフードを食べている猫にいきなり骨を与えたりはせず、肉に慣れさせ、生肉を食べられるようになってから生の骨を与えます。

ゆっくり、落ち着いて、慣れてから骨を活用するようにしてください。

 

猫の手作り食で骨を与えるメリット

これだけの注意点を踏まえて、猫に骨を与えることにはメリットがある、というか骨は猫にとってごく当たり前の食材の一つです。

猫は完全肉食獣のため、自分以外の動物を獲物として捕らえて食べます。
手作り食でも肉が主食になります。

1 猫ごはんのミネラルバランスをよくする

猫の本来の食事では、肉だけを食べるわけではありません。
獲物の被毛も、内臓も、骨も、筋肉も血液も、全身を食べます。
それを意識せずに筋肉や手に入りやすい内臓だけを与えていては、本来の食事の栄養要求を満たすことができません。

肉だけを与えていては、ミネラルのバランスが悪くなります。

骨には、筋肉や内臓には含まれないカルシウムが豊富です。
筋肉や内臓のみでは不足するミネラルが「骨髄」には詰まっています。

2 硬い便をする

硬い便は肛門嚢を刺激してくれます。

骨が多すぎると便が硬くなりすぎてしまいます。
白くカサカサした便は、猫に骨を与えすぎたサインです。

3 歯、歯茎、顎を鍛えてくれる

猫には、飲み込んで消化できる大きさの骨を与えます。
猫が食べられる大きさの骨は、適度な硬さを持っています。
適度に硬い骨をかみ砕くことで、顎を鍛えることができます。
噛んで食べることで食事に満足感が出る猫もいます。
やわらかいものだけでなく、歯や歯茎を傷つけない程度の硬さの骨を噛むことは、猫にとって刺激になります。

 

骨は、猫にとって重要な栄養源

骨は、猫にとって重要な栄養源です。

ただしいくら猫であっても、のどに詰まらせたり消化器官を傷つけたりしないように工夫して与える必要があります。

猫に骨を与えてはいけない、という言葉が広まるのには、この記事に書いたような飼い主の無知で傷つく猫が出ないようにという理由があるのかもしれません。

きちんと学んで知識を持ち、適切に骨つき生肉食を与えることは猫の健康にとってとても有効なことであることも知っていただきたいと思います。

私も、この記事を読んだだけで猫に骨を与えることは賛同しかねます。

よく知りもしないのに安易に骨つき生肉食を与えず、きちんと猫の健康のための食事を学び与えてくださる賢い飼い主さんが増えてくれることを願っています。

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