愛する猫に与える食事を餌からごはんに変えたい方が、まず何から始めたらいいか。
一番最初に始めることは、猫の食事の選択肢を増やすことです。
猫には肉を食べさせる
猫は肉食性の動物です。
しかも、自ら進んで植物を食べることはない「完全な・真性の」肉食動物です。
猫の食事は、ライオンとほぼ同じです。
ドライフードしか食べたことがない猫は、まず缶詰やパウチなどを取り入れてください。
柔らかい食感のものも食べ物であるということを教えます。
猫の手作りごはん・最初に試してみる食材
1.鶏肉
猫に食べさせられる食材といえば「ささみ」が有名です。
ささみをさっと茹でてほぐして食べさせてみましょう。
ささみそのものを食べなくても、茹で汁を食べる子もいます。
ささみや胸肉を食べられるようになったら、もも肉や内臓なども試してみます。
最初は茹でて与えて構いません。
だんだん、半生や生肉に慣れていけるとより良いでしょう。
2.生卵(卵黄)
生の卵黄を溶いてスプーンやしょうゆ皿に入れて食べさせてみます。
自分から食べないときは、少量を鼻の頭や上あごに塗り付けると口に入り、意外と美味しいという場合があります。
卵はよく選ばないとおなかを壊す可能性がゼロではありませんが、野生の世界で猫が食べる食材にもっとも近く、安価で与えやすい食材です。
ぜひ挑戦してみてください。
どうしても生で食べない場合は、半熟などから始めてもよいでしょう。
生の卵白を食べてはいけないというのは誤った知識ですが、初めて卵を食べたときに卵白の新しい食感を嫌う猫が多いので、まずは卵黄で試します。
平飼いの、良い餌を食べて育った有精卵またはうずらの卵などから試してみてください。
3.フリーズドライ肉
猫用おやつのひとつに、フリーズドライ肉があります。
加熱した肉を食べることは、猫の腸にデメリットがあります。
どうしても生肉にできないのなら、せめて過熱していないフリーズドライの肉を選ぶことをお勧めします。
鶏のささみ、鴨のささみ、牛、なまず、鹿、馬、カンガルー、ラム、緑イ貝などなど多岐にわたります。
どれかひとつくらい気に入るものがあるかもしれません。
フリーズドライをそのままほぐして食べるのが好きな猫もいれば、ぬるま湯で戻した方が喜ぶ猫もいます。
「切り替える」のではなく猫の食事の幅を広げよう
猫を健康に育てるためには、ドライフードから手作り食に切り替えよう!と意気込む前に「猫の食事の幅を広げる」ということを考えてみてはいかがでしょうか。
猫が食べられるものを増やし、猫の健康を害する餌を少しずつ減らしていきます。
意外な食材を喜んでくれたり、昨日まで大好きだった食材を急に食べなくなったり、今まで食べなかったものが好きになったり…。
猫の食事改善の難しさは「思うように食べてくれない」というところです。
反面、猫が喜んで食べてくれた時の喜びは、体験した飼い主さんにしかわからないものです。
缶やパウチのほかにも、食材というものすごくたくさんの選択肢があります。
これから、あなたも愛する猫が喜ぶ食材を探してみませんか?
まず何をしたらいいか、全体的な流れを9日間のメール講座でお送りしています。