
なぜ“野菜・果物・肉”のトッピングは猫にNGなのか?
「キャットフードだけじゃ栄養が足りないかも…」
「もうちょっとヘルシーにしてあげたい」
そんな想いから、キャットフードに野菜やお肉などをトッピングしてしまう飼い主さんが多いようです。
キャットフードの「総合栄養食」なら栄養バランスがとれていると信じているはずなのに、何かを足してしまう。
実は猫の健康を想うなら、キャットフードにトッピングしたくない食材があります。
この記事では、猫の健康を害する可能性があるトッピングNGな食材を3つご紹介します。
なぜキャットフードへのトッピングが危険なの?
総合栄養食は、猫に最低限必要な栄養素を計算して入れた餌です。
そこにトッピングNG食材を加えると、以下のようなリスクが生じます。
・猫の栄養や食材の知識がないため、キャットフードに過剰に入っている栄養や足りない栄養がわからない。
そのため、不必要な栄養を足し、足りない栄養をさらに少なくしてしまうなど良かれと思って実は計算されたキャットフードの栄養バランスを崩して与えることになる。
・もともと消化が悪いキャットフードに消化が悪いNG食材をトッピングすることで、さらに猫の消化に負担がかかる。
・猫の食性や身体に合わないトッピングNG食材を足し、さらにキャットフードのアレルギーや内臓疾患の原因を増やすことになる。
特に、猫の食の知識がないと市販のペットフードに何気なく加えてしまいやすい食材には注意が必要です。
猫の健康を想うならキャットフードにトッピングしてはいけないNG食材3選
【穀類・豆類・イモ類】〜猫には有害不要な食材〜
小麦、とうもろこし、玄米、大豆、じゃがいも、さつまいもなどは、、猫にとっては有害不要な食材です。
ただでさえキャットフードのかさ増しやつなぎにたっぷり入れられていて、取り除くことができません。
まず、キャットフードを食べている猫には特に与えたくない食材です。
猫は完全肉食動物です。
自然界で、穀物や豆や芋が落ちていたとしても、猫がそれを自ら食べることは絶対にありません。
猫は穀類豆類芋類を消化する酵素も、体内でエネルギーに変換する酵素もほとんど持ちません。
糖質を効率よくエネルギーに変えることができないのです。
だから、ドライフードを食べさせられている猫の多くは不必要に太っています。
豆類やイモ類は腸にガスを溜めやすく、下痢や嘔吐の原因になることも。
ペットフードも、できるだけ穀物イモ類豆類などのNG食材が少ないものを選びましょう。
☆NG食材:白米玄米、さつまいもじゃがいも、納豆、パンなど
【野菜・果物】
「ビタミン補給にいいのかな?」と与えがちな野菜や果物も、NG食材です。
猫はビタミン類を動物性の獲物から摂取します。
野菜で補うことはできません。
しかも、野菜は繊維質が多く、腸に負担をかけたり、消化不良を引き起こしたり、せっかく食べた栄養素の吸収を邪魔する恐れがあります。
ストルバイト結石をひどくする食材でもあるので、野菜や果物をトッピングするのは今すぐ止めましょう。
❌ よくあるNG例:キャベツ、レタス、ブロッコリー、りんご、バナナ、トマトなど
【肉】〜せっかくの総合栄養食の栄養を台無しにする〜
猫は肉食ですから、肉が猫の食材です。
でも、ペットフードにトッピングするのはNG!
肉はたんぱく質・アミノ酸のバランスがとても良く、キャットフードには圧倒的に足りない動物性の食材を補給してくれる食材です。
だからこそ、アミノ酸のバランスが悪いキャットフードと一緒に食べてしまうと、せっかくの肉の素晴らしい栄養バランスも、計算されて作られたキャットフードの栄養バランスも、両方台無しにしてしまうのです。
特に注意が必要なのは…
☠ 添加物が多く化学調味料で味付けされた調理肉(ハム、ウインナー、焼き鳥など)
☠ 煮る・蒸す・ゆでる・焼くなど加熱した肉
これらは避けましょう。
猫に肉を与える場合は、生の肉を少量、キャットフードを与える10~15分前に与えます。
生肉を食べられるようになったら徐々に生肉を増やし、その分キャットフードを減らします。
生肉に慣れていない猫は、キャットフードと混ぜないと食べないことがあります。
そのため、肉を食べる練習期間は一時的に肉とフードを混ぜて与えることもあります。
キャットフードに肉をトッピングして、キャットフードの栄養バランスも、お肉の栄養もいいとこ取り!といって無知なままキャットフードに肉を足し続けるのはお勧めできないトッピングです。
キャットフードのトッピングは“良かれと思って”が落とし穴
キャットフードにトッピングする行為は「愛情表現」なのかもしれません。
でも、無知な飼い主の誤った知識によるトッピングは、猫の健康を想うなら真逆の行為になります。
猫の体のしくみを知ったうえで行うことが大切です。
間違ったトッピングは、
尿路結石
肥満
糖尿病
胃腸の不調
など、慢性的な健康トラブルの原因になることも。
猫の健康を守る食事は「引き算」がカギ
健康のために良かれと思って加えた食材が、猫にとっては“毒”になることもある。
愛する猫のために、健康によい食事を与えたいと思ってくださるのなら、まずは「足し算」ではなく「引き算」です。
キャットフードを賢く使える飼い主になりませんか
どうしても「何か加えてあげたい」と思われるなら、総合栄養食のキャットフードになんかよさそうと安易なトッピングをするよりも、猫のための自然食を取り入れるのがベストです。
猫の食事の基礎
猫の生理学
猫の身体に合った食材選び
を学び、 専門家のアドバイスを受けて、結果がきちんと出て本当に安心できる食事を選びましょう。
猫の不調や病気の多くは、実は毎日のキャットフードの中身や食べさせ方、飼い主が選び方を誤っていることが原因です。
知識がないまま無闇にキャットフードにトッピングする前に「これ、本当に猫に必要?」と一度立ち止まって考えるきっかけになれれば幸いです。
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