猫には生肉がよい、と聞いたことはないでしょうか。
猫は「完全肉食」の動物です。
猫はネズミを食べる動物だし、成猫には生肉が良いという話も聞いたことがあると思います。
でも、子猫にも生肉を与えていいのだろうか、と疑問や不安を持ってはいないでしょうか。
この記事では、猫に生肉を使った猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」を実践してお伝えする猫の健康ごはんアドバイザーが子猫に生肉を与える場合のメリットや注意点をご紹介しています。
子猫にも生肉はおすすめの食材
子猫でも、離乳食から生肉を与えることをお勧めします。
人間の手の届かない自然界で生きている猫は、離乳すると親猫と同じものを食べて生きていきます。
猫に生肉を与えるメリット
猫に生肉を与えるメリットは、想像よりも大きいと思います。
・加熱加工された餌よりも、天然の栄養素、食材の水分を摂ることができる。
・加熱加工された餌を食べないだけで、猫の腸を傷つけず、腸内環境を良い状態に保つことができる。
参考記事:猫に生肉の手作りごはん「猫の自然食」を与えるメリット・デメリット
子猫に生肉を与えるメリット
離乳時期からゆっくりと1種類ずつ様々な食材に慣らしていくことで好き嫌いのない猫に育てることができる。
子猫に生肉を与える場合の注意点
1 子猫は食べ過ぎ注意!
2 子猫に与える生肉の品質に注意!
3 子猫の栄養要求に注意!
子猫は食べ過ぎ注意!
食べるのが大好きで食欲旺盛な子猫は、食べ過ぎて下痢をしてしまいがちです。
成猫よりも、下痢をしてしまうと短時間で脱水や激しい消耗をしてしまいます。
成猫よりも、食べる量をきちんと飼い主がコントロールしてあげてください。
母乳から生肉に切り替えるとき、離乳のペットフードから生肉を取り入れていくときは少量ずつ慣らして子猫の体調を見ながら取り入れていきましょう。
食べ過ぎると消化不良で軟便や下痢になってしまうのは、ペットフードでも生肉でも同じです。
子猫に与える生肉の品質に注意!
猫は、肉が生であることを理由にお腹を壊すことはありません。
食べた肉が古い場合は、食べてすぐ吐く「吐出」や数時間後に起こる「嘔吐」そして軟便、下痢の要因となります。
子猫に与える生肉の品質は、人間が加熱して食べる時よりも大切です。
肉が腐っていなくても、古くて酸化している場合に吐出してしまう子猫は多いでしょう。
子猫に与える生肉は、ついつい便利さからミンチ肉を選択してしまいがちです。
肉の脂は、空気や光にさらされることで酸化します。
肉は、大き目の塊、ブロックで購入し、猫に与える直前に小さく切って与えます。
肉の表面が変色している場合は外側を切り取り(トリミング)、中のきれいな色の部分を与えます。
筋肉の内部には、雑菌もいません。
仮に、菌が付いていたとしても生肉に付着する菌は、調理する人の手や調理器具からつくモノがほとんどです。
重病を患っているなど免疫が著しく低下している猫を除く普通の猫にとって、雑菌はさほど問題になりません。
一例として、便が付いた自分のお尻を舐めても猫・子猫はお腹を壊さないことをイメージしていただければと思います。
猫の体は、人間とは違い生肉を食べられるようにできています。
猫は、肉が生であることが原因でお腹を壊すことはありません。
特に子猫には、新鮮できれいな生肉を選んであげてください。
子猫の栄養要求に注意!
一番心配なのが、知識のない飼い主が与える栄養バランスが悪い食事による、健康被害です。
特に子猫は、成猫よりも多くの栄養を必要とします。
猫の生肉食は生肉を使いますが、生肉だけを与えるわけではありません。
猫の栄養学を理解していない不勉強な飼い主が与える生肉や手作り食で猫の成長期を過ごすことは猫に一生モノの障害を負わせたり、命を奪うことに繋がります。
子猫には、必ず、正しい知識で自信をもって安全な手作り食を与えてください。
子猫にも、生肉はお勧め!
是非、子猫には離乳食から生肉を取り入れていただければと思います。
私は、愛猫が7歳になってから生肉を使った猫の手作りごはん「猫の自然食」を与えてきました。
猫が生肉を食べて、自分の力でどんどん健康になっていく姿を目の当たりにして、今までキャットフードという餌を与えてきたことを後悔しない日はありません。
離乳食から生肉を食べさせてもらえる猫が、心から羨ましいと思っています。
ただし、猫の栄養学を知り、手作り食で猫の成長期を支える総合栄養食以上の栄養欲求を目指す食事を自信をもって与えられる飼い主の知識が必要です。
三つ子の魂百までと言われるように、離乳期から1歳までの食事が猫の健康な心身を作ります。
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