「猫に生肉を与えるメリットは何ですか?」とご質問をいただきました。
私たち飼い主が猫のために用意できる食材の中で、猫の健康に最も役立つ食材が生肉なのは、確かです。
猫にただ生肉を与えることと、生肉を使った猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」を与えることは全く別物です。
「猫の自然食」は、ただ単に猫に生肉を与えればいいというものではありません。
ただ猫に生肉を与えるだけでは、この記事でご紹介する「メリット」を猫や飼い主さんに感じていただくことはできません。
この記事では、猫の食事のプロが勧める生肉を使った手作り食「猫の自然食」のメリット・デメリットをご紹介します。
なぜ猫は生肉を使った猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」だと健康でいられるの?
「猫の自然食」は猫の食性に倣い、猫にとっての自然な食事を目指す猫の食事方法のひとつです。
猫の食性は「完全肉食」
猫は、ライオンやトラと同じく完全肉食の動物です。
栄養欲求は肉に大きく依存します。島国の日本とは違い、世界的に見ると魚を与えられている猫は少ないです。
単に「肉が主食」ではなく「肉(自ら捕らえた獲物)しか食べない。
猫は真性の、完全な肉食獣です。
栄養を満たすために栄養源として植物を食べることがないのが、猫の食性です。
捕らえた獲物を食べる際、猫が加熱をすることはありません。
猫は、捕らえた死にたてかまだ生きている獲物を生で、丸ごと必要な時に食べる動物です。
そのため、猫にとっての自然な食事を目指す「猫の自然食」では猫の食材として生肉を使用します。
猫に生肉を使った手作りごはん「猫の自然食」を与えるメリット
2つの目線でご紹介します。
1 猫にとってのメリット
2 飼い主にとってのメリット
生肉を使った猫の手作りごはん「猫の自然食」猫にとってのメリット
猫にとって食事がおいしくなり、健康でいられることです。
猫に生肉を使った猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」を与えると…
・猫の健康寿命が延びる。
・猫にとって、食事がおいしくなる。
・今までよりも与えられた食事に、猫が心身ともに満足できる。
・猫が、ペットフードでは決して摂ることができない「猫の必須栄養素」を摂ることができる。
・猫が、猫の健康を害するモノを食べさせられずにすむ。
・猫の健康を害するものを極力少なくすることができるので、猫が食事由来の疾患になりづらい。
・猫の食事に猫の健康を害するものがあまり入っていないので、慢性疾患になりづらい。
生肉を使った猫の手作りごはん「猫の自然食」飼い主にとってのメリット
猫が健康になり、お金や時間コストを削減でき、猫との健康で幸せな暮らしにお金と時間を割くことができる。
・猫の健康寿命が延び、ずっと健康でそばにいてほしいという飼い主の一番の願いを叶えることに繋がる。
・猫が食事を楽しみにしてくれ、ごはんを食べた後に満足そうにしてくれる。
・猫が、人間の食卓を襲うことが少なくなる。(かもしれない)
・猫を食事由来の病気にしなくて済むので、猫の生涯医療費が少なくて済む。
・猫を食事由来の病気にしなくて済むので、仕事や家事が忙しいのに猫の急病で動物病院へ駆け込むことが大幅に減る。
・人間の食材を猫とシェアすることができ、フードの廃棄が減る。
猫が健康になっていく変化を「良い変化」と捉えることができる猫を愛する飼い主さんには、必ずメリットを感じていただけると思います。
では、猫に生肉を与えるデメリットはないのでしょうか。
猫に生肉を与えるデメリット
猫にとって、飼い主にとってのデメリットを整理してみましょう。
生肉を与えられる猫にとってのデメリット
猫が「変化」に対応しなければならない
今までの餌から猫の自然食を取り入れると、必ず猫が感じる変化が起こります。
・飼い主が、猫のために今まで以上に何かをしようとする「変化」
・猫が食べるタイミングの「変化」
・猫が与えられる食べ物の「変化」
人間に室内飼育されている猫は、自分の意思で食事を選ぶことができません。
人間が食事を変えようとすることや、食べ慣れていない食べ物に猫は心身ともに慣れ、受け入れる必要があります。
猫は変化を嫌う動物です。
どんなに猫の体の健康にとって良いと思われる食事でも、今までのジャンクフード餌から健康のためのごはんに変わる変化であっても。
長い目で見れば、猫と飼い主のためになる変化でも、猫にとっては「変化」そのものが最初はストレスになります。
様々な「変化」
これが、生肉を与えられる猫の最大のデメリットと言えます。
猫に生肉を与える飼い主にとってのデメリット
猫へ本当の愛があるかが試されます。
・猫の病気の要因となる、格安のキャットフードよりはお金がかかる。
本当に高品質な、猫に与える価値のあるキャットフードよりは生肉のほうが安価です。
・猫についての勉強が必要になる。
栄養学的知識なく手作り食を与えることは猫の健康を損ないます。
・生肉は餌の放置(置き餌)ができない。
・栄養バランスが悪かったとしても、他人のせいにできない。
ドライフードの栄養バランスも良くはありませんし、メーカーや販売社も誰も責任を取ってくれないのは手作り食もペットフードも同じです。
それでも自分の意思で用意したものを与えて初めて、飼い主が自己責任を認識することが多いのです。
・猫が食べない場合、手間がかかる。落ち込む。
猫が手作り食を食べないとナーバスになる飼い主がいます。
猫が食べ物にイヤイヤするのは、手作り食もペットフードでも同じではないでしょうか。
猫がペットフードでも食べなくて日々ジプシーをしてきたのですから、猫の手作り食でも同じことが起こります。
それでも、猫は何かを食べて生きていかなければならないからこそ、飼い主が食事を選ぶ知識が必要なのです。
猫の手作り食は、犬よりも遥かに難しいと思われるのは「食べない」からです。
猫の健康のための生肉を使った手作りごはん「猫の自然食」は、飼い主の猫への真の愛が試されます。
猫を愛しているからこそ、猫を健康にしたい、幸せにしたいという気持ちがあるから、猫のために学び、取り組むことができるのです。
猫目線で食べ物や食べ方を見極めていくことがとても重要です。
猫に生肉を使った猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」を与えると起こる変化
猫に生肉を使った猫の健康のための手作りごはん「猫の自然食」を与え続けると、猫が年を取っていくにもかかわらず、時間が経過するごとに猫の良い変化を実感できます。
猫の自然食を始めて1か月程度
・毛並みが変わる。艶がよくなり、毛質がしっとりと豊かになる。
・猫の口臭、体臭が少なくなり、猫の臭いはペットフードの臭いだったと思い知る。
・猫の便臭が少なくなり、量も減る。トイレ掃除が楽になる。
猫の自然食を始めて3か月~9か月程度
・毛艶がますますよくなる
・尿トラブルが起こらなくなる
・猫の行動が活発になる
・自分のごはんに満足し、食卓を襲わなくなる(個体差あり)
・筋肉が少なかった猫、痩せている猫は、お尻や肩に筋肉が付き、お腹がへこみ、猫らしい体型になる。
・太り気味の猫は、少しずつ筋肉が付き、脂肪が少しずつ減り、おいしく食べて自然にダイエットできていることを実感する。
・尿路疾患で悩んでいた猫の膀胱炎や尿路結石のコントロールができるようになる。
(飼い主の知識と行動次第)
・猫の慢性疾患により起こっていた問題が、改善し始める。
(食事由来の場合。個体差あり。)
猫の自然食を始めて1年~
・猫の体つきや生活態度が変わり、猫の健康レベルが上がったことを家族全員が認識する。
・飼い主が猫の自然食を取り入れて良かったと自然に思える。
*猫によって、生肉を受け入れられない場合は変化がみられる期間は大きく異なります。
生肉を使った猫の自然食が食べられるようになってからの期間と考えてください。
*猫の栄養学、生理学をプロから学び実践した飼い主さんが適切な猫の自然食を与えた場合に見られる変化です。
ただ単に、猫に生肉を与えた場合の変化ではありません。
猫の健康にとって、生肉を与えることにはメリットしかない!
生肉でも、キャットフードでも、加熱の手作り食も、同じメリットデメリットを持っています。
飼い主が正しい知識を持ち、愛猫に合った食事を選ばなければ、どれを選んでも猫は健康になれません。
猫の健康に最もデメリットが大きいのは、生肉ではありません。
「独学や不勉強な飼い主が作る加熱の手作り食」です。
猫と飼い主には個人差個体差があります。
みんな、違うのです。
飼い主さんそれぞれ、猫にかけられる時間もお金も違います。
猫もまた、食べられるもの、健康でいられる食事は違います。
だからこそ、世界でたった1頭のうちの猫のための食事を猫目線で用意するのが「猫の自然食」です。
単に生肉を与えるのではありません。
猫の自然食には「猫の健康」という基準で考えると、メリットしかありません。
でも私はメリットがあるから猫に自然食を与えているのではありません。
猫という、人間とは違う種の動物に食事を用意するにあたり、最も大切で尊重すべきはその「食性」(食事の性質)です。
猫は、人間の都合で、家に来てくれています。
その猫に対し、最大限敬意を払い、猫が猫であることを認め、猫の命の尊厳を守る食事が猫の自然食なのです。
自然界で猫が自ら何を食べているか。
猫の食性を知り、猫を餌に合わせさせるのではなく、猫に合った食事を食べてもらいたいから、生肉を使うにすぎません。
生肉であっても、猫にとっては本来の自然な食事から遠く離れた食材になってしまっています。
だからこそ、さらに猫から遠ざけた人間目線の餌を与えるのではなく、少しでも猫の体に合わせた猫目線の食事に近づけたいと思うから、生肉を選ぶのです。
猫にとっての自然な食事を目指して猫のために用意するのが猫の自然食です。
猫にとっての自然な食事を目指せば、猫の食事は消化が良くなります。
猫の栄養欲求を満たす食事に近づいていきます。
(総合栄養食では猫はすぐに死にませんが、常に不足するものがあります)
毎日毎食の猫の食事から、猫の体に悪い物、猫の病気の要因になるものを減らすことができます。
猫目線で猫のための食事選びをすることが、猫に真に健康でいてもらう近道であり、猫の健康寿命に繋がります。
猫に生肉を使った猫の自然食を与えるメリット
猫目線の食事選びができるようになり、食事由来の病気にしなくて済むようになる。
その結果、猫の健康寿命を延ばす。
いきなり猫の自然食を盛り付けて猫の前にどんと置くのではなく、少しずつ猫の自然食に猫と一緒に慣れながら、食事の幅を広げるようにします。
もし、この記事が少しでもあなたの心に届いたのなら、今日からティースプーン1杯の生肉を愛する猫に与えてみてください。
不勉強な飼い主が与える餌、独学の手作り食は最も危険です。
まずは、猫の餌を健康のためのごはんに変える9日間の無料メール講座をお読みになり、具体的に猫の健康を害する原材料をチェックしてみてください。
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猫の自然食を取り入れた猫の皆様の声はこちらからお読みになってみてください。
私と一緒に猫の食事を学んでくださった皆様のご感想はこちらからお読みになってみてください。
猫は完全肉食の動物です。
猫には肉を。
猫は調理をしませんので、猫には生肉を。
猫目線での食事選びを始めませんか?