猫にアイコスは危険?実は私がもっと気になっていること
「紙巻きたばこはやめたけど、アイコスなら大丈夫かな?」
大丈夫ではないです。
確かにアイコスなどの加熱式たばこは、紙巻きたばこと比べると発生する物質の一部が少ないとされています。
しかし、
「猫にとって安全」
という意味ではありません。
猫は床の近くで生活しています。
さらに毛づくろいをする動物です。
空気中の成分や家具についた汚れが毛につき、それを舐めて体内に取り込む可能性があります。
猫のいる部屋での喫煙はできるだけ避ける。
これが基本だと思います。
ニコチン以外にも猫に気になる成分があります
アイコスや電子タバコで気になるのは、ニコチンだけではありません。
製品によっては、蒸気を発生させるためにプロピレングリコール(PG)という成分が使用されています。
プロピレングリコールは人の食品や医薬品にも使われる成分ですが、猫では注意が必要です。
猫はプロピレングリコールに対して感受性が高く、赤血球に障害を与えることが知られています。
現在では猫用フードへの使用は認められていません。
現時点では、アイコスや電子タバコの蒸気に含まれるプロピレングリコールが、猫にどの程度の影響を与えるのか十分な研究はありません。
しかし、猫は毛づくろいをする動物です。
蒸気中の成分が被毛や周囲の環境に付着し、それを舐めて体内に取り込む可能性は考えられます。
そのため、ニコチン中毒のリスクだけでなく、猫にとって本来必要のない化学物質への曝露を減らすという意味でも、猫のいる室内での使用は避けた方が安心だと考えています。
私は12年以上、猫のごはん相談をしています。
その中で、
「アイコスが原因で体調を崩した」
と思われる猫よりも、
もっと頻繁に見ている問題があります。
それが、置き餌です。
アイコスを心配する人ほど、猫の置き餌を見直してほしい
アイコスを調べる人は、
「猫に悪いことをしたくない」
と思っている優しい飼い主さんです。
でも実際の相談では、
アイコスを吸っていなくても
* 太っている
* 吐く
* 水をよく飲む
* 糖尿病になる
* ストルバイトになる
猫はたくさんいます。
そして、その背景に置き餌があることは少なくありません。
猫は本来、一日中だらだら食べる動物ではありません
猫は完全肉食動物です。
野生ではネズミや小鳥などの小動物を捕まえて食べてきました。
筋肉だけではなく、
* 骨
* 内臓
* 血液
まで丸ごと食べます。
獲物を捕まえたら食べる。
そして次の狩りまで休む。
これが本来の姿です。
24時間いつでも食べられる環境ではありません。
もちろん家庭猫は野生動物ではありません。
しかし、
「お腹が空いていなくても食べられる状態」
が健康的かどうかは考える価値があります。
猫の食欲の変化に気づけなくなる
置き餌の大きな問題の一つは、食欲の変化に気づきにくいことです。
猫は体調を隠すのが得意です。
昨日まで普通だった猫が、今日から腎臓病や甲状腺機能亢進症になるわけではありません。
少しずつ変化します。
ところが置き餌だと、
「食べているように見える」
ため異変に気づきにくくなります。
猫のプロが優先して見直したい順番
「アイコスと置き餌、どちらを先に改善しますか?」
と聞かれたら、
まずは置き餌を見直します。
もちろん喫煙環境の改善も大切です。
でも日々の食事は、一年で365日。
毎日繰り返されます。
だからこそ影響も大きくなります。
猫にアイコスは無害ではありません。
猫のいる部屋での喫煙は、避けてください。
猫の健康を本気で考えるなら、
アイコスだけでなく
* 食事内容
* 水分摂取
* 体重管理
* 置き餌
にも目を向けてみてください。
私はこれまで多くの猫を見てきましたが、
健康の土台は毎日のごはんにあると感じています。






