Hypersensitivity(知覚過敏症)
人間では主に、歯の疾患として有名です。
歯ブラシや、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に痛みを感じます。
一過性のもので、投薬やレーザー治療が一般的。
では、猫の知覚過敏症とはどのようなものでしょうか。
猫の知覚過敏症と食事ケア、ナチュラルケアについて症状や対処法をまとめました。
突然活発に動き回るなど異常な行動を発作的に繰り返す病気です。
1歳から4歳の猫に比較的多く発症するとされています。
この記事を書くにあたり参考にした記事では「子猫」という表現が使われていました。
猫種ではシャム、バーミーズ、ヒマラヤン、アビシニアン系の猫に多いという情報があります。
一方で、ストレスを感じやすい東洋の猫が罹りやすいとの記事もあります。
猫の知覚過敏症の症状
・自分の尾を追いかけ、自分に噛み、尾に向かって回り、叫び声を出して叫び声を出す。
・背中の肌が肩から尾まで波打ち、時には尾を先端まで上げる。
・猫の奇妙な感情や行動を引き起こす。
・背中に違和感を感じているように突然ジャンプする。(睡眠中起こることもある)
・違和感を感じる箇所をなめたり噛んだりする。
・筋肉の痙攣や痙攣、尾の痙攣
毛を噛んだりなめたりすることで、皮膚炎を二次的に発症する場合もあります。
猫の知覚過敏症の考えられる要因
どのような要因で、痒みを感じたり痙攣を起こすのか
1.皮膚の刺激を感じている
・ノミアレルギー性皮膚炎(FAD)
・皮膚の乾燥・皮膚炎
・アレルギー、寄生虫、感染
背中、背骨、関節または筋肉の根底にある痛みを伴う状態。
咬傷、膿瘍、肛門嚢病、臓器損傷または癌に関連する疼痛により、症状が出ている場合もあります。
背骨の変形や筋肉の異常は、知覚過敏症の特徴である症状を引き起こす可能性があります。
2.甲状腺機能亢進症
ホルモンバランスの乱れによるもの。
3.栄養欠乏
猫の皮膚炎にはオメガ3脂肪酸欠乏症が考えられる。
ペットフードを食べている猫、または栄養バランスが取れていない手作り食が要因の可能性があります。
4.脳の問題(外傷、腫瘍、感染症)
5.心因性ストレス
・発作障害・強迫性障害ネコの知覚過敏は発作障害に関連する可能性もあります。
特定の品種の猫がストレスの結果として躁病を発症しやすいという研究もあるようです。
例えば、東洋の品種は、一般的なネコのネコよりも多くの知覚過敏を有するようです。
ストレスは猫の知覚過敏症の要因となることがあります。
6.なんらかの中毒症状
7 ビタミンAの過剰摂取
ビタミンAの過剰摂取の症状の一つに「知覚過敏」の記載がありました。
8 黄色脂肪症
黄色脂肪症(イエローファット)は青魚ばかりを毎日食べ過ぎた猫で時々起こる症状です。
全身が痛くなるため、猫が体を触られるのを極端に嫌がるのが一つの特徴です。
猫の知覚過敏症に飼い主ができること
ほかの疾患の治療と同様に、猫のストレスレベルを下げることが重要です。
間違った食事が猫の生理学的及び代謝的ストレスを引き起こすので、自然食を取り入れるのが近道です。
1.猫の知覚過敏症の食事療法
・炭水化物を含まない生鮮食品
・グレインフリーはもとより、ジャガイモや豆類などが含まれているフードを止めること。
・含まれるたんぱく質の種類をなるべく減らすこと。
・適度な量の動物性脂肪と高品質で新鮮な動物性たんぱく質が含まれていなければなりません。
どうしてもペットフードを食べさせるなら非遺伝子組み換え、合成着色料不使用、合成保存料、合成酸化防止剤などが含まれていないフードを選ぶことです。
猫の体内の炎症を減らすために、オメガ3脂肪酸サプリメントとクルクミンを補充することを検討してください。
また、浄水器などを使用して飲み水にも配慮します。
ペットフードを与えている場合は、ペットフードの栄養バランスが猫の栄養要求と合っていない場合があります。
猫の手作り食の場合、ビタミンAは意識しなければ不足しがちなビタミンですが、脂溶性ビタミンのため、ほかのビタミンよりも少し過剰になりやすいとも言えます。
知覚過敏の症状を現した猫の食事からは、レバーなどのビタミンAが多い食材を少し減らしてみてください。
ペットフードであっても、青魚が過剰になるとイエローファット(黄色脂肪症)を引き起こす場合があるようです。
青魚だけ、青魚を毎日食べる、主食にするなどの栄養バランスの悪い食事を控え、ビタミンEをしっかり摂取します。
黄色脂肪症の場合、食事から十分なビタミンEを摂取するのは難しいと考えます。
黄色脂肪症の場合は、ビタミンEをサプリメント等で補う必要があるでしょう。
サプリメントを必要としない食事の与え方を検討することをお勧めします。
2.猫の心的ストレスの軽減
マッサージをする、スキンシップや遊びなどでコミュケーションを増やすこと。
一度に長時間行うのではなく、短時間を1日に数回。
猫の食べ物や周囲から、化学的な刺激を排除することが重要です。
猫を飼っているのなら、まずは禁煙です。電子タバコは猫に貧血を引き起こす化学物質が使われています。
猫が嫌がることはしない。
猫の気持ちを忖度しましょう。
3.猫の知覚過敏症の自然療法
中枢神経系の鎮静に役立つサプリメント
・DMG(ジメチルグリシン)
・カンナビジオール(CBD)オイル
猫の全体的な炎症を軽減する食材やハーブ。
カモミール、バレリアン、ホップ、パッションフラワーなど
ハーブを使用する場合は、猫とハーブを熟知した専門家の指示に従ってください。
オメガ3脂肪酸を供給する魚油
ビタミンCを供給するローズヒップ
抗炎症、鎮静が期待できるノニなどをお勧めします。
猫の知覚過敏症のナチュラルケアまとめ
まずは、猫が抱えているストレスを一つずつ取り除いてあげることが重要です。
部屋を換気し、食器をガラスに替えます。
浄水器の水を飲ませましょう。
換気口や空気清浄機、エアコンのフィルターを清掃しましょう。
ペットフードやペット用の化学的なおやつを止め、新鮮で安全な食材に変えていきましょう。
手作りごはんで起こっているのなら、その内容に問題があります。
基礎を抑えて、猫のストレスを取り除く食事にしましょう。
まず何をしたらいいかはこちらのメール講座でご確認ください。
猫の知覚過敏症を改善することは、飼い主にしかできません。
飼い主にできることはまだまだたくさんあります。