猫にもホリスティックケアのすすめ
~猫は、食事を変えるだけでは健康になれないってどういうこと?
とても良い質問をいただいたので、記事にします。
「獣医師本村伸子先生の本には、食事を変えるだけでは健康にならない、と書いてありました。
食事以外にどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?」
私自身や、私の周囲の飼い主さんたちは、人知れず、コツコツ毎日愛猫のために心を砕き、愛猫と食事に向き合っています。
そんな私たちと愛猫の日々の努力を一発でぶち壊してしまうものが、意外と多く存在します。
猫の周囲にこれらがあると私たちが猫の健康のために日々コツコツ積み上げてきたものが、たった一度でぶち壊しになってしまいます。
猫の食事のエキスパートが「食事だけでは健康になれない」というくらい大きなものです。
食事をいくら頑張っても、猫の健康を一瞬で奪ってしまうモノ。
それは、食事以外のすべてで多岐にわたります。
一言で言うと「ストレス」です。
この記事では、意外と飼い主が気づかない「猫のストレス」とその対処法をご紹介します。
食事以外に猫を病気にする3つのストレス
猫にとっての過剰・不適切な投薬
過剰なワクチン接種、殺虫剤などなど。
飼い主が良かれと思って猫に施す医療行為の中には、必要以上に過剰になってしまい猫を守るつもりが猫自身を攻撃してしまうものが多く存在します。
毎年のお薬が本当に必要なのか?
その投薬や、サプリメントは、本当に効果があるのか。続ける価値があるのか、など。
獣医師や飼い主の立場でなく、猫の立場猫の目線で見たときに、予防のつもりのそのケアが猫を攻撃することになってしまうことがあります。
猫が暮らす「環境」のストレス
投薬ともかかわりがありますが、猫の周囲には人間が思っている以上の「化学物質」が存在します。
絨毯やカーテン、家具やプラスチック製品に含まれるシックハウス症候群の要因となる物質は、猫の心身にも多大なダメージを与えます。
その物質はなんと、猫が日々口にするアレにも多く含まれています。
猫の環境問題、空気、音、まき散らされる合成洗剤や蚊取り線香などのストレスがあれば、いくら猫の食事を改善しても猫が健康になることを妨げてしまうかもしれません。
猫が毎日舐める食器についても、有害物質が溶け出して猫の口に入ってしまうものがあります。
プラスチックや、カラフルな陶器などを使っていると、猫の体内に毎日コツコツ有害物質を溜めることになっているかもしれません。
最重要!猫の「心のストレス」
ここまで書いてきたように、猫の病気や症状だけではなく、猫の全身、猫を取り巻く環境など「猫全体」をも配慮して行うケア全般を「ホリスティックケア」と言います。
ホリスティックケアの世界で最も重要と言われるのが「心の問題」です。
どんなに素晴らしい食事、素晴らしい環境で生きたとしても、心のストレスがあれば猫だけでなくどんな生物も健康でいることはできません。
長時間のお留守番、遊びたいのに遊べない、食べたくないのに食べさせられる、逆に構いすぎる、ストレスを山ほど抱えた飼い主が帰ってくる…
猫は、言葉を理解はしていないと思いますが、飼い主の鏡と言えるほどに、飼い主の心を感じています。
猫本人だけでなく、家族全体のストレスが猫の健康を妨げる最も大きな要素です。
猫のストレスの対処法
猫のストレスの対処法はとてもシンプル。
可能な限り猫から遠ざける、これにつきます。
体に悪い物を体に入れてしまっても大丈夫、と何の根拠もなく発する方をよく見かけます。
健康な猫ならば、体外へ出すこともできるかもしれません。
でも、猫が体内に入れてしまった毒を排出させるのは結構大変なことです。
猫の毒素を体外へ排出させる薬はないからです。
「入れない」ためには、まず「何が愛猫のストレス源か」を知る必要があります。
猫のストレス源は、当然猫によって異なります。
他所の猫はともかく、自分の猫が何にストレスを感じるかは愛猫のことを誰よりも知る必要があります。
生命を預かる飼い主なら当然のことですが、愛猫の「観察」がとても重要になります。
この観察力を高め、愛猫を病気から守るのが「ホリスティックな考え方による猫のホリスティックケア」です。
猫のストレスケアに「ホリスティックケア」のすすめ
薬で猫の症状を消すだけで猫がずっと健康でいられるなら、それが一番です。
でも猫の病気の多くはそんなに簡単ではありません。
一時的に症状を抑えることに成功したとしても猫を取り巻くすべての中に病気の要因があれば、残念ながら繰り返します。
猫の全体や病気になったプロセスを見ずに症状を抑えるだけの治療を、対症療法と言います。
対症療法が悪いのではなく、対症療法だけでは猫の健康を維持することは難しいことではないでしょうか。
猫のホリスティックケアによる猫の病気予防
猫を病気にしないための家庭での予防は、飼い主にしかできないことです。
猫の病気予防は、食事だけではなく、猫の環境や心の問題、過剰投薬の問題などなど、猫の生命全体を見て要因を取り除くことがとても大切なのです。
師の、「食事だけでは健康になれない」という言葉を私なりに解釈するのなら
食事と食事以外の要素を含めた全体性(ホリスティック)な視点で愛猫をよく観察し、愛猫のストレス源を知り、取り除いていくことをしなければ
食事だけでは健康になれない
ということだと思います。
猫のホリスティックケアの一環に、猫の自然療法があります。
私は猫の栄養学、生理学をはじめ、分子栄養学、東洋医学(漢方・薬膳)、ホメオパシーと関連する自然療法であるティッシュソルト(生命組織塩)、ジェモセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブ療法などなど様々な分野の学びを深めてきました。
これらの自然療法は、西洋医学の薬とは異なり、自己治癒力で生命が健康になるサポートをしますが、一つの処方が全ての生命に同じように作用するとは限らないものです。
ペットフードを食べている動物には、作用しづらいこともあります。
何があっても大丈夫といえる「真の健康」を猫にもたらすためには、やはり食事から始めることがお勧めです。
猫を健康にするごはん「猫の自然食」をはじめ、愛猫と向き合うことから始められることをお勧めします。
【まとめ】猫の食事改善は、猫のホリスティックケアの第一歩
猫の病気の、とても大きな要素として「食事」の問題があります。
多くの猫と飼い主が苦しんでいる猫の慢性疾患の多くは、ペットフードが要因となっているものが多い、と言わざるを得ません。
猫の食事を適切に整えてあげれば、猫が食事要因の病気になることは激減します。
猫の自然食を学び、実践していただければ、8割は健康でいられると確信しています。
猫の自然食、猫の食事による猫の健康の土台作りは、残念ながら一朝一夕では成りません。
日々コツコツ、猫様が口に入れてくださるものを増やしながら、猫様がお気に召して猫の個体差に合い、尚且つ健康になれるものをひとつひとつ見つけていく地道な作業です。
早い方で1か月~3年以上かかります。
でも、長く続ければ続けるほど、この方向性で間違いなかった、と猫、飼い主さんともに確信していただけます。
食事改善をして猫に変化を感じられなかった方は、一人もおられません。
時間も手間暇もかかるため、愛猫への真の愛情と正しい知識がなければ良い結果を得づらいというデメリットはあります。
猫の自然食による食事療法は、猫を健康にするという目標に対して確実着実な方法です。
猫の病気を予防したければ、猫が病気にならずに済む健康の土台を食事で作ることがまず第一歩です。
愛猫に合った適切な食事を見つけるためには、愛猫をよく観察し、愛猫の声なき声を聴こうとする「ホリスティックな」目線と、愛猫のストレス源を見つけたときに適切に取り除き対処できる「ホリスティックケア」が役に立ちます。
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