猫に生肉をあげたいのですがどうしたらいいですか?

「猫に生肉をあげたいけど、どうやって始めたらいいの?」と思っていらっしゃいますか。

猫にとって、生肉は自然界での本来の食事に近い形で、猫の健康寿命を延ばしたいと考える猫と飼い主さんにはとても優れた食材です。

しかし、正しい方法で与えないと、猫のために良かれと思って与えた生肉で体調を崩すことになりかねません。

この記事では、猫に生肉をあげる際の注意点やポイントを解説します。

猫に生肉をあげてみよう

ステップ1 猫に食べさせる生肉を用意する

まずは、飼い主さんが食べられるレベルのお肉を購入しましょう。

オーガニックの安全な食肉がお勧めですが、最初は猫が残したら人間が食べられるように人間用の食肉を用意します。

肉の選び方はこちらの記事も参考にしてください。

猫の手作りごはんで与える生肉を選ぶ3つの基準

 

ステップ2 少量の生肉を猫が食べやすい大きさにカットする

生肉を初めて猫に与える場合は、まず「少量から」始めましょう。

はじめての時は、ドライフードの1/4から半分以下に小さくカットして、お皿に数粒いれたり、手で鼻に近づけたりしてみましょう。

猫が食べてくれたら、最初は小さじ1杯くらいに留めて次の日にも続けてあげます。

基本的に肉が生であることで猫が感染したり体調を崩すことはありません。

食べ慣れないものをいきなり多く食べてしまったり、生肉を多く食べたのに今までのフードを減らさずにしっかり与えたりするとお腹を壊すことがあります。

特に、市販のキャットフードに慣れている猫の場合、消化器官が違う種類の食事に適応するために時間が必要です。

最初は、ほんの一口分の生肉からスタートしましょう。

1週間ほど少量を毎日与え、猫の体調や反応を観察します。

万が一、軟便や下痢、嘔吐が見られた場合は一旦生肉の量を減らし、様子を見ながら再チャレンジしましょう。

猫に生肉を与えるときの注意点

いきなり1食分を生肉に置き換えない

「生肉を食べてくれるから」と言って、いきなり1食分を全て生肉に置き換えるのは避けましょう。

猫の消化器官は徐々に変化に対応していくため、急激な変化は消化不良や体調不良を引き起こすことがあります。

猫に生肉食を取り入れる場合、最初の2~3か月は、普段のキャットフードと生肉を併用します。

徐々に生肉の割合を増やしていき、猫の様子を見ながら生肉食に移行します。

 

人間の手や食器、調理器具を清潔に保つ

普通に生活している猫なら、生肉についている雑菌が原因で体調を崩すことはありません。

著しく免疫が低下している猫、生命維持すら難しい猫はこの限りではありません。

感染の危険があるとしたら、猫ではなく生肉を取り扱う人間の方なのです。

同居のご家族に、著しく免疫が低下している高齢者や乳幼児がいる場合は生肉に触れた手で人間の目や口、人間の口に入る物に触れたりしないように注意してください。

生肉に雑菌がついているのは表面だけで、肉の内部には菌はいません。

そして生肉の表面に菌をつけるのは取り扱う人間の手や調理器具です。

猫に食事を与える前後にはきれいに手を洗い、食器や調理器具を清潔に保つことが大切です。

これは、猫に生肉を与える場合だけではなくキャットフードを与える場合でも同じことが言えます。

適切な肉を購入し、衛生的に扱っていれば生肉だからといって猫や人に害をなすことはありません。

 

無知なまま続けるのは危険!猫に生肉を与えるリスク

生肉は猫にとって栄養豊富な食材ですが、正しい知識がないまま与え続けるのは危険です。

特に、次のようなリスクを理解しておくことが大切です。

猫が必要とする栄養素をきちんと与えられているか

生肉と聞いて筋肉を与えるだけでは、猫に必要な栄養素が不足します。
正しい知識を持って猫に生肉を与えましょう。

骨は猫が生肉食に慣れてから

生の骨は猫にとって大切な食材ですが、キャットフードしか食べたことのない猫は著しく消化機能が低下している場合があり、骨を消化できないことがあります。

まずは生肉食に慣れてから骨の導入を考慮してください。

生肉を与える前に猫の生理学・栄養学をきちんと学び正しい知識を持とう

猫に生肉が良いと聞いたからとりあえず与える。

そこからスタートするとは思いますが、もし真剣に猫を健康に育てたいと思うのであれば、無知な状態で与えるのではなく、猫の栄養学、生理学をきちんと学び、正しい知識を持った正しいやり方で生肉食を目指して食事を改善してあげてください。

飼い主さん自身がわけもわからないまま、生肉が良いらしいからちょっとあげてみたいで終わらずに猫の食事を学ぶ中でやはり生肉が最適解だということを理解して与えてほしいです。

無知な飼い主が与える餌は、生肉であったとしても猫の健康を害する要因になりかねません。

 

疑問や不安がある場合は猫の食事のプロのサポートを受ける

猫に生肉を少量ずつ与えることを試すのは、お勧めです。

でも「本当にこれで大丈夫?」と迷いや不安を持ちながら続けることはお勧めしません。

猫に生肉を与えることに精通した経験豊富な専門家に相談すると適切なアドバイスを受け、安心して生肉を与えることができます。

猫の食事のことや生肉食のことをよく知らない方は、生肉食に関するアドバイスができないばかりか邪魔することも良くあります。

筆者のような猫の栄養学の知識を持った猫の自然食の専門家からアドバイスをもらうと安全で適切な食事管理を飼い主さんご自身で実践できるようになります。

結論:猫に生肉をあげる際は少量から、徐々に慣らしていこう

猫に生肉を与えることは、猫の健康に育てる素晴らしい食事法です。
いきなり大量に与えたり、正しい知識を持たずに進めたりするのは危険です。

少量から始め、猫の反応を観察しながらゆっくりと生肉に慣らしていくことが大切です。

もし、生肉を与える際に不安や疑問があれば、専門家のサポートを受けながら進めるのが安心です。正しい知識を持ち、安全に猫に生肉を与え、愛猫の健康を守りましょう。

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猫に生肉を与える際の不安や疑問を解消するためには、専門的な知識を学び、安全に進めていくことが不可欠です。

「猫の自然食コース Natural heathy Food Academy For Cats」では、猫をの健康のための生肉を使った手作り食「猫の自然食」を安全に始め安心して続けていく知識とノウハウを広く深く学んでいただけます。

・猫の食性・猫の消化機能に合った猫の栄養欲求を満たす食事方法
・猫に生肉を与える、ペットフードと食材を使ったペットフードの枠に囚われない食事方法
・猫を危険にさらさない食事改善のステップ
・安全に生肉を与えるための保存方法・調理法・取り扱いなど

これらを学ぶことで、愛猫に最適な生肉の与え方を知り、安心して食事管理ができるようになります。