猫にとって、春ってどんな季節でしょう?
人間が感じている以上に、猫にはストレスが多い季節です。
完全室内飼育の猫であっても、外の空気から様々なものを感じ取ります。
冬に溜め込んだいろいろなものを排出する季節でもあります。
最近は完全室内飼育の猫にまでも、フィラリアの薬を勧める先生もおられるそうです。
溜め込んだ毒素に加えて投薬をされる場合、猫の小さな肝臓にはさらなる負担がのしかかります。
そこに混合ワクチン…。
猫の体内に入れる一つ一つの毒素は安全と言われていても、複合的に、多くの量を入れられると耐えられない個体もいます。
今一度、猫の身体に入れるものを見直すのに良い時期ではないでしょうか。
特に腸と肝臓をはじめとする消化器官には、食事面で出来る範囲のサポートをしてあげたいですね。
飼い主さんの環境の変化による、猫の心や生活環境の変化も起こる季節。
引っ越し、家族の増減、生活時間帯の変化、飼い主の心身のバランスの変化などは猫に普段以上のストレスを与えます。
言葉を持たない猫は、飼い主さんの態度や表情でしか判断ができません。
飼い主自身も普段より疲れたり、ストレスを感じたりします。
だからこそ、猫の前での言動にはいつも以上に気を付けましょう。
イライラして接したり、無視したり、猫が理解できないような叱り方をしないように気を配ってあげてください。
春は、猫にとっては繁殖の季節(発情期)でもあります。
発情期にも関わらず交配が行われない場合など、猫がストレスを感じやすい時期です。
避妊去勢していても、ソワソワしたり、いつもと違う行動をとる子もいます。
季節の変わり目は、私たち飼い主自身もストレスを感じ、体調を崩しやすい時期です。
猫が春に感じるこれらのストレスをできる限り減少させ、季節の変わり目に体調を崩さないために、飼い主にできることをまとめてみました。
家庭でのナチュラルケアのご参考になれば幸いです。
1.猫の食事を見直す
心身のストレスによって起こりやすいトラブルの一つに消化器のトラブル、皮膚のトラブルがあります。
この二つに大きく関わる「腸のケア」を考えましょう。
最も重要なのは、猫に消化の良い食事を与えることです。
完全肉食獣の猫にとっての消化の良い食事は、「非加熱の」「動物性の食品」です。
できるだけ生肉に近づけた食事を意識するだけで、猫の心身はとても楽になっていきます。
2. 猫が過ごす室内・室内環境を見直す
まずは、お部屋の空気をクリーンに。
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猫にも心地よい室内環境を作りましょう。
室内に閉じ込められて逃げ場のない猫にとって、換気はとても重要です。
猫には鼻毛がありません。
室内のカビ・埃などはそのまま猫の呼吸器に入ってしまいます。
換気口の掃除をする
今のうちにエアコンのフィルターを清掃する
空気清浄機のフィルターを清掃する
銀イオンを使っているフィルターを買わないなどなども猫の助けになります。
3. 猫と飼い主の心の健康を見直す
これが、最も大切なケアです。
猫自身だけでなく、飼い主の心のストレスが猫の健康を害するという考え方は、ホリスティックケアの基本中の基本です。
猫たちはどんなことでストレスを感じるでしょうか。
猫たちのストレス解消のために、私たちは何ができるでしょうか。
飼い主自身はストレスを感じてはいないでしょうか。
飼い主自身が健康で在ろうとしているでしょうか。
同居の家族の増減、引っ越しなど大きな変化が起こる場合は特に注意してください。
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