猫とPFAS(有機フッ素化合物)は「フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)」
PFAS(有機フッ素化合物)は「フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)」とも呼ばれ、自然界で分解されにくく、体内に蓄積する性質を持っています。
猫がPFASを慢性的に摂取(食事、室内塵の吸入など)した場合、主に以下の健康影響が懸念されています。
研究により、猫は人間と同程度、あるいはそれ以上にPFASにさらされている可能性が示唆されています。
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PFASを摂ると猫に何がある?
甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症)
PFASは甲状腺ホルモンシステムに影響を与え、猫がよく発症する甲状腺機能亢進症に関連している可能性が研究で示唆されています。
肝機能障害・肝臓への蓄積
肝機能低下、肝臓酵素の上昇など、肝臓に負荷がかかるリスクがあります。
コレステロール値の上昇
血液中の総コレステロール値が上昇し、高脂血症のような状態を引き起こす可能性があります。
腎臓障害
腎臓への影響が指摘されています。
免疫機能の低下
長期間の蓄積により、免疫システムが抑制される可能性があります。
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どのような経路で猫の体内に入るのか
キャットフード(特に魚由来原料)
最新の研究(2026年2月)で、市販のペットフード(特に魚ベースのウェットフード)からPFASが高頻度で検出され、欧州食品安全機関(EFSA)の耐容週摂取量(人が摂取する場合の制限値)を超える製品もあると報告されました。
室内のほこり・塵
カーペットや家具の防水・防汚加工に使用されたPFASが剥がれ、それを毛づくろい(グルーミング)で舐めとることで体内に入ります。
フードの包装材
PFASが含まれるコーティングが施されたペットフードの袋からフードに移行する可能性も指摘されています。
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対処と注意点
現時点では、特定の製品を食べたからといって即座に急性症状が出るものではありません。
慢性的な摂取がリスクになります。
バランスの良い食事
魚ばかりの食事に偏らず、多様な原料を使ったフードを選ぶ。
室内の掃除
ほこりをこまめに掃除する。
不安な場合は、健康診断(血液検査)で肝機能(ALP, ALTなど)やコレステロール値を定期的にチェックすることが推奨されます。





