猫喘息とは、気管支が突然収縮し、発作的な呼吸困難や咳を発症することとされています。
咳=猫喘息とは限りません。
いずれにしても、猫が咳をする状況が続いているのは異常事態。
ケフケフ、という行動などの症状が毛玉を吐く際の動作と似ている場合があり、動物病院では、毛玉を吐こうとしているのだといわれてしまうことも。
・猫が口を開けて呼吸をしている
・猫がパンティングをしている(ハアハアと口呼吸をする)
これらの症状は特に危険です。
猫が乾いた咳をしている程度なら、必ずしも深刻な喘息とは言えないかもしれません。
深刻な喘息でも、突然呼吸ができなくなるまで全く症状が出ない猫もいます。
急性の喘息発作は命にかかわります。
ペルシャやヒマラヤンのように、鼻や顎が短い猫種は特に呼吸困難や咳に注意しましょう。
猫の喘息や急な呼吸困難などの発作を防ぐために、家庭でどんなナチュラルケアができるか考えてみましょう。
猫の喘息発作のきっかけになるもの
・タバコの煙(電子タバコはさらに猫に危険です。)
・ハウスダスト
・ダニ, カビ
・室内のごみ・ほこり
・暖炉やろうそくの煙
・化学的な洗剤で選択した洗濯物の室内干し、柔軟剤の使用
・アロマや芳香剤
・何らかのスプレー剤
・難燃性の化学物質、壁紙や塗料、接着剤などシックハウス症候群の原因物質となるようなもの
・草、木、花粉など植物の毒素
・特定の食べ物
・猫自身や同居の家族が抱えるストレス
いずれも咳や喘息発作だけでなく、猫の健康を脅かすことが当たり前のものです。
猫の症状は、猫の生活環境が非常に悪いことから起こり、生活環境が劣悪であることを飼い主に教えるサインでもあるのです。
もし、猫が咳をしたら、あなたが作った猫の生活環境で猫が苦しんでいないか、よく考えて観察してあげてください。
そして、どうか、早く気づいて対処してあげてください。
猫の症状の要因を取り除くことが、病院で出されるどんな薬よりもあなたの猫を癒すはずです。
咳をする猫のナチュラルケア
猫の呼吸器・粘膜への刺激を取り除く
まずは、猫の呼吸器を刺激するものが室内にないか見渡してみましょう。
何らかの刺激がきっかけで咳をしているということはないでしょうか。
・エアコンフィルターや空気清浄機のフィルターのこまめな清掃
・お部屋、物置、浴室、トイレなどのカビの対策
・掃除の行き届かない場所に猫が入り込んではいないか
・猫が入り込むような場所をカビダニ埃まみれにしていないか
・空気中の何かに反応している可能性もあります。
猫トイレは、粉が舞うような砂を使っていませんか?
すのこ型トイレにして粉が落ちるように工夫してみるとか
粉が出ない砂もあります。
トイレはかなりデリケートな場所なので、猫の頭数+1台を用意しましょう。
そのうちの1台をまずはすのこトイレに変えて、粉が舞わないようにして新しい砂を少しずつ混ぜて追加しましょう。
うちの猫はある程度猫砂の種類は許容してくれました。
一つだけ、アルファルファでできた「ナッティキャット」これだけは草の香が強すぎたらしく誰も使ってくれませんでした。
あと、大きすぎる、重すぎる固まらないタイプの猫砂も嫌いでした。
それ以外は木くずもおからも紙もOKでした。
個人的にシリカゲルのタイプはあまり好きではありません。
シリカゲルを使う場合は、特に粉に注意が必要です。
粉塵は、どんな動物にも危険なものです。
猫のトイレについてはこちらの記事も参照してください。
環境の問題がないかをしっかりチェックし、食事ケアを並行して考えてみましょう。
咳をする猫の食事ケア~猫の粘膜強化の栄養素
ビタミンCの血中濃度が高いと呼吸器疾患を起こりづらくします。
また、ビタミンEも肺疾患の治療に欠かせません。
まずは、両方を含むローズヒップを食事に取り入れます。
ビタミンEはセレニウムによって活性化されるので、生卵や緑黄色野菜も活用します。
ビタミンAは目や粘膜の強化において欠かせないビタミンです。
レバーや生卵に多く含まれています。
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猫の呼吸器系に効果のあるハーブ
・免疫強化のエキナセア
Animals’ Apawthecary アニマルズアパスキャリー ペット用ハーブサプリメント エキナシアプラス 1オンス 29.5ml
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・抗炎症作用と抗アレルギー作用の甘草(リコリス)
ハーブ:チンキ リコリスエクレクティック社
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注:リコリス(甘草)は、腎臓と心臓に問題を抱えている場合、妊娠中、発情中には与えない。
咳をする猫のメンタルケア
環境と食事以外に、猫自身や飼い主が抱えるストレスが猫の呼吸器や循環器に影響を与えることがあります。
猫が症状を起こす前に、必ず何らかのトリガーとなる出来事があります。
猫自身がつらい思いを抱いたり、ストレスを感じるような出来事はなかったでしょうか。
バッチフラワーレメディやホメオパシーであっさり解決してしまうこともあります。
猫のメンタルケアも、日々の猫のケアに加えることをお勧めします。
猫の喘息ケアの核は、心と食事
どんな疾患でも共通して言えることですが、ある病気にだけ効く食事ケアはありません。
また、病気により食事が全く変わってしまうということもありません。
ペットフードが要因であれば、要因となる餌を食べ続けている限りは今のお悩みを改善することはできません。
ペットフードそのものを、時々見直すことをお勧めします。
猫の基本の食事は、自然食です。
自然食そのものが、療法食であり、病気のケアをする食事であり、病気予防の食事です。
どんな疾患がある子でも、まずは今食べさせている食べ物を見直すことから始まります。
自然食や、それに近い食事にする努力をしたうえで猫の食事にさらに何かをプラスしたいというのであれば、上の食材を取り入れてみてくださいね。
ごはんは薬ではありません。
効果が感じられるのは、半年~1年以上後になるでしょう。
愛猫を3年後にもっと元気にするためには、今日のごはんが大事です。
猫の体質体調改善をしたいなら「猫の自然食」がお勧め
正しい知識をもって、猫の食事改善を始めてみませんか?
独学の猫の手作りごはんは、自然食とは言えないことが多いです。
ちゃんと習ったはずなのにうまくいっていないとしたら、先生選びから見直してみることをお勧めします。
飼い主さんが、思った通りの未来が訪れます。
もし、猫を本気で健康にしたい、猫の健康寿命を本気で延ばしたいと思われるのなら、ぜひ一度ご相談ください。